こうちゃんの部屋を出てタクシーで新宿に向かう
タクシーの中で、こうちゃんにした、初めてのちゅーを思い出す
ほっぺにちゅーなんてお客さんにもした事あるのに・・・
なぜだか、恥ずかしくてたまらなかった
思い出すだけで顔が熱くなった
久々にドキドキした・・・
最近はドキドキする事なんてなかったので
なんだか、新鮮な感触だった
落ち着かない気分のまま見せに入る
それが、こうちゃんへのちゅーのせいなのか・・・
書き込みを読んで仕事をずる休みしてしまったせいなのか
それとも、やっちにしてしまったメールのせいなのかはわからなかったけれど・・・
少し、そー君に会うのが嫌だった
「おう。遅かったな。」
変わらない笑顔で迎えてくれる、そー君
こうちゃんが帰ってくるまで待っていたため、いつもより遅い時間になっていたのだ
「うん、ちょっとね。」
少し胸が痛んだ
今まで結構何でも話してきたけれど
こうやって、言えない事ができる事はなんだか罪悪感が芽生える
でも、全てを話す勇気なんてなかった
特に、やっちにしてしまったメールの事だけは・・・絶対に知られてはいけない事だ
いつものように飲んでると
そー君が他の席に立った所に、やっちがやって来た
「大丈夫?」
「うん、急に本当にごめんね。忘れちゃって平気だから・・・。」
忘れちゃっていいよじゃない
忘れて欲しかった
なかった事にして欲しかった
「こんな事言うのも変だけど、辛い時に俺にメールくれたって事がすごく嬉しかったよ。だから、また何かあったら気にしないでまた頼ってね。」
「ありがとう(*´∇`)」
だけど、それはいけない事・・・
「今日のってさ・・・もしかして書き込みの事だったのかな?」
「うん・・・。見た?」
「あんまりヒドイのは、俺もたまに削除依頼とか出してるからさ・・・。」
「そっか。ありがとう(´・ω・`)」
「気にしないでってのはムリかもだけれど・・・。俺がついてるからね。辛かったら俺に言ってね。」
「うん(*´∇`)」
この言葉、よく考えれば変なのだ。
こういう時、ヘルプならば・・・まずは蒼希を信じろって励ましが最初に出るはずなんだけど
そうじゃなくて、俺が付いている
そして、書き込みを消してるのなら・・・
なぜあの書き込みを消さなかったのだろうか?
そう気が付くべきだったのだけれど
私は全く気が付かなかった
全ては、彼の思惑のままに動いていた
私がメールをした事も、彼の計画の中では予定通りだったのだ
そして、シナリオは更に進んでいく
最悪のシナリオが・・・