アスカに私が講習をする事になったと伝えると、少し安堵の表情を見せた

しかし、私はちょっと複雑な気持ち・・・

まぁ・・・裸見られるのはいいとして・・・裸見るって事に少し抵抗があったのだ



裸になり、タオルを巻いてシャワー室に行く

まずは洗体の手順と注意点みたいな事からなのだが・・・



が・・・



ここで、私は初めてアスカの裸体をちゃんと見るわけなのだが・・・


確かに少しぽっちゃりだとは思っていたが・・・

かなり着痩せするタイプだったようだ



こ、これは・・・

厳しいか・・・?



まぁ、ヘルスなんて最初の指名は写真写りだし・・・

リピートはテクニックやムードなわけだし・・・


なんとかなるかな・・・?



洗体の説明と流れを終えて

つぎに、サービスの流れを教える

しかし、全身リップをやってもらうのも嫌だったので (だって、くすぐったいし・・・女にやられても・・・w)

流れと、ポイントだけ説明する


そして、本番強要の避け方や

ひどい客の対処法などを説明し、簡単に講習を終わらせる



こんなんでいいのか?とか思ったけれど

自分でやらない店長がいけないんだぃと開き直ってみた



講習を済ませ、がんばってねと言い残して私は店長の所へと戻る



「どうだった?」



「何が?」



「彼女、かなり着痩せするタイプじゃない?」



よくわかりますね(゚ω゚)



「うむ・・・。」



「まぁ、なるべく新規の客はつけるようにするから、リピートするかどうかは彼女次第だし、稼げるかどうかも彼女次第だからね。」



「うむ。」



稼げなくても俺に文句言わないでねと釘を刺された感じだった



別に文句なんて言わない

店は紹介したし、そこから稼げるかどうかなんて本人次第なのだから

だけど・・・・



「じゃ、ちょっと早いけどあたし仕事行くね。サラともえちゃんによろしく~。」









案の定店には早く着きすぎた

ボーイだってまだ開店の準備を始めてない状態だった



「おはようございまーす。」



「あれ、ゆいさんものすごく早いですね。」



「んーちょっとねー。予定が早く終わったけど、する事もないから早く来てみました。」



なんだか、仕事の前から疲れた感じ

どさっとソファーに座り込む



「大丈夫ですか?」



ニノキチがが覗き込んでくる



「大丈夫~。」



とは言ったものの・・・

なんとも、複雑な心境だったのだ


アスカのクビを阻止できなかった事もそうだし

ヘルスに紹介したはいいけど、稼げる保証もない・・・

そして・・・アスカの性格は・・・少しリサに似ていたから


なんだか、スッキリしない気分だ



本当に、ヘルスを紹介して良かったのだろうか・・・

もう、紹介してしまったのだから、今更そんな事を思っても仕方ないのだけれど・・・


うーむ・・・スッキリしない・・・



「こうちゃんもう来てる?」



「店長室に居ますよ。」



「ありがと、行ってみる。」



こうやって、甘えちゃいけない事はわかってるんだけど・・・

それでも、昔からなんでも話せる相手ってのはこうちゃんだったから

この胸のモヤモヤを聞いて欲しかった、この不安に似た感情を拭って欲しかった



「失礼しまーす」



「あ、ゆいちゃん。早いね。おはよう」



「おはよー」



ソファーに腰掛ける

しかし、なんて話し始めたものか・・・

アスカをクビにしたのはこうちゃんなわけだし

とりあえず、来ちゃってから話し始めを悩む



「あ、ちょっと待っててね」



こうちゃんが、そう言い残して店長室を出て行く



この間に話し始めを考えよう・・・






しかし、思い浮かばないうちにこうちゃんが戻って来た

お茶を二つ持って・・・



私の正面に座り、お茶を置いてくれる



「ありがとう(*´∇`)」



「うん(´ω`) で、どうしたの?」



「う・・・?」



「何か話したいんでしょ?」



「うん・・・(´・ω・`)」



お見通しですか・・・



「今日ね、アスカをヘルスの面接に連れて行ったんだけど・・・。紹介して・・・良かったのかな?って思うんだ・・・。稼げる保証もないし、精神的にも肉体的にも辛いことを知ってたのに、あんまり止めなかった・・・。お金が必要だって言うから紹介したけれど、もしかしたらとんでもない間違いだったんじゃないのかなって、リサみたくいなくなったりしないかなって不安になる。私が紹介しなければ、アスカはヘルスで働かなかったかもしれないのに・・・。」



「うーん・・・。ゆいちゃんがそう言う風に思うのは優しいからだよ。お金が欲しくてヘルスに行きたいって思ったのはアスカさんなわけだし、その選択肢を選んだのはアスカさんなわけだからさ。ゆいちゃんがそんなに不安がる事ではないと思うよ。」



「そうなのかな・・・。」



「たぶん、リサちゃんの事で過敏になってるんだと思うよ?お金が必要って言うからには稼がなきゃいけないわけだし、厳しい言い方をしちゃうと、アスカさんじゃキャバクラじゃ稼げないと思うよ。もし、稼げるのならうちの店でも稼げていただろうし、クビにもならなかったでしょ。」



「うん・・・。」



「自分で稼げる範囲以上のお金をホストに使っちゃったなら、それはヘルスに行く事になったとしても仕方ないんじゃないのかな?自分がどれだけ稼げるのかわかってないで、それ以上のお金を使うってのはいけない事だよ。売り掛け自体よくない事なわけだし。」



「そうなんだけど・・・。」



そう、こうちゃんが言ってる事は正しい

正しいんだけども・・・



「でも、それでも心配しちゃうのがゆいちゃんなんだもんね。」



そうなんです・・・。



「心配するのはいい事だと思うよ。だけど、自分のせいでって思うのは違うからね。」



「うー・・・(´・ω・`)」



「アスカさんが選んだ道がヘルスでそれを手助けしたのはゆいちゃん。だけど、ヘルスで何かあったとしても、ゆいちゃんのせいじゃないんだよ。そこで、ゆいちゃんは自分のせいだって思うのかもしれないけれど。そうじゃなくて、その状況から自分ができる手助けは何かって考えることが本当の心配するって事なんじゃないかな?」



「うん・・・。」



「まだ、働き始めたばかりでしょ?アスカさんが泣きついてきてから心配するんでもいいんじゃないのかな?あの子だってがんばり屋なわけだからさ。心配だけじゃなくて、信頼をしてあげないとね。」



それもそうだ・・・

心配しなくても・・・大丈夫なのかもしれない・・・



「そうだね。なんかちょっとスッキリしたかも。ありがと(*´∇`)」



「なら、良かった。また何かあったら、すぐ話に来るんだよ。溜め込んじゃダメだからね。」



「(´∀`)ノ '`ィ」




こうちゃんは、いつも、私の欲しい言葉や

納得できる言葉をくれる


私の心の隙間にぴったり合うように作られたような人だった・・・