「あ、あたしアスカ達に後から行くって言ってあるし、行かなきゃ!」
動揺しながら、必死にこの場を去ろうとする
このまま一緒にいるのはまずい!
口説かれて少し嬉しいとか思っちゃってる自分がまずい!
「気を付けて行っておいでね。あんまり遅くならないようにするんだよ。」
変わらぬ笑顔で言うこうちゃん
余裕なこうちゃん、私ばっか動揺しまくりな事に自分がまだまだヒヨっこな事を痛感した
「また、明日ね(*´∇`)」
なるべく、動揺を悟られまいと装うが・・・きっと私の動揺なんてバレバレだったんだろうな・・・
個室を出て、店を出ようとすると
やはり、ニノキチがやってきた・・・
ぬぅ・・・なんすか・・・w
「藤崎さんと付き合い始めたんですか?」
「いいえ。まだ前の彼氏と付き合ってます。」
「そうですか。付き合い始めたら、教えてくださいね。」
「そんな予定はない!」
「どうだか・・・w」
(゚ω゚)・・・
「まだ、彼氏と別れる気なんてないもん!」
「じゃ、もしも付き合いはじめたら教えてくださいね。俺もゆいさんの事好きだったわけですから、藤崎さんと付き合い始めたなら、ふんぎりつけれますからね。」
・・・(´・ω・`)
ニノキチはすごく寂しそうな顔をしていた
ニノキチは若いからとっくに新しい女見つけてるもんだと思ってたけど
まだ、多少は気にしててくれたんですね・・・
私が微妙な表情をしたからか
「じゃ、お疲れ様です。また明日ね!」
笑顔で私の頭を撫でた
「うん、また明日(*´∇`)」
店を出てアスカ達の所へ向かう
私・・・ずるいな・・・
ニノキチの事はちゃんと振ったつもりでいた
でも、こうちゃんにはちゃんと返事をしていない
そして、揺れている・・・
別れる気はないと言いながら・・・ちゃんと振らない
ずるすぎるよね・・・
そー君を失う事が怖いから、まだ別れたくないと思ってる
でも、こうちゃんを失うのも怖いんだ
どっちも私にとってかけがえのない人だったから
2人は正反対の性格の人間
だから、そー君で満たされない事を・・・こうちゃんは自然と満たしてくれた
つきあってもいないのに・・・ただの甘えと我儘だとはわかってるけど
どちらかを失うなんて、私にはまだ選べなかった
選べない弱い人間だった
その事で傷つけてるかもしれないなんて、思ってなかった
アスカ達と合流し、アヤカとアスカの処分を報告する
こうちゃんのがんばりも、少しはわかって貰わないと・・・
でも、アスカにとっちゃこうちゃんの決断事態に不満なのだろう
「そっか、ま・・・アヤカもクビならまだいいや」
私が来るまで、散々愚痴ってたらしく、アスカはだいぶスッキリしてるようだった
「仕事どうしよう・・・。」
アスカがぽつりと言った
「あの店くらい稼げる店なんて風俗くらいしかないのに・・・(´・ω・`)」
「切羽詰ってるの?」
レイナちゃんが聞く
「ホストに売り掛けあるんだよね・・・。20万・・・。」
(´゚ω゚):;*.':
「20万かぁ・・・。」
それは・・・普通のキャバクラでのんびり働いてる状況じゃないよね・・・
「やっぱ・・・風俗しかないかな・・・。」
「そんな・・・。」
風俗なんて・・・行くもんじゃないよ・・・。
「ねぇ、ゆいちゃんどっか紹介してくれない?」
どっかって言われても・・・(´・ω・`)
「どんな所でもいいの?今のヘルスの現状よくわからないから、稼げるかどうかはわからないけれども・・・。」
「どんな所でもいい。」
ふぬ・・・。ちょうど先日、最初に働いたヘルスの店長から電話があった。
警察からも出てきて、また心機一転でヘルスを始めたから、戻ってこない?と誘われたのだったが
六本木のセクキャバを気に入ってる私は、お断りしたのだった
女の子足りないから、紹介してとも言われてたので・・・店長ならきっと雇ってくれるだろうし
あの店長の店なら楽しくやっていけるに違いない
「じゃぁ、ちょっと電話してみるね」
「うん、お願い~。」
店長に電話を入れて、事情を説明すると快く承諾してくれた。
「いつ面接に来れるって?」
「いつでも!」
「じゃぁ、明日とかでもいいの?」
「いいよ!」
「じゃぁ、明日の昼の3時に渋谷でいい?」
「うん。」
面接の約束を済ませて、店長との電話を切る
明日は早起きしないとだな・・・
そういや・・・明後日からそー君が働くって言ってたっけ・・・
人の事であたふたしてたけど、自分もしっかりしないと・・・
やる事いっぱいあるじゃん・・・