「とにかく!絶対捕まえて!!」


凄い勢いでこうちゃんに言う


「それは、難しいんじゃないのかな・・・?」


なだめるように、アヤカに言うが



「なんで?今から、全員の持ち物検査すればいいじゃん!!」



怒るアヤカ



「って、言ってもさ。いつ無くなったのかもわかんないんだし・・・。早上がりした子かもしれないんだしさ・・・。」



「でも、今残ってる中にいるかもしれないじゃん!!」



そうなんだけど・・・

今残ってる全員に荷物調べさせろって言える??

鍵かけてなかったわけだしさ・・・


何もないとは思うけど、念のための鍵なわけじゃんね

みんながそう言う雰囲気にならないようにのための鍵じゃんね・・・



「うーん・・・それは・・・。」


さすがに、こうちゃんもまずそうな表情を浮かべる



「じゃぁいい!!自分でみんなの調べてくるから!!」



いやいや・・・それがまずいんだって・・・


こうちゃんと顔を見合わせる



持ち物検査しようと、怒りながらホールに戻るアヤカ

どうしましょ・・・と言わんばかりの表情で後ろからついて行く私達



「私の時計と指輪返して!!」


残ってた女の子達に説明して荷物を調べさせろと言うアヤカ

しかし、すでに帰ってる女の子もいて残ってる人数はそんなに多くはなかった



「鍵かけてなくて盗られて、それでこっち疑って喚き散らすのってなんか間違ってない?」


レイナちゃんが冷ややかに怒る


「でも、盗むのって間違ってるじゃん?すっごい気分悪いんだけど?」


アヤカも怒ってるので引かない


「まぁまぁ・・・、盗まれたアヤカも気分悪いだろうし、それで疑われる方も気分悪いよね。だから、これからはみんなもちゃんと鍵かけないとだし、盗むなんてもっての他だしね」


こうちゃんが、なだめに入る



「別に、盗ってないなら、堂々と持ち物見せてくれればいいじゃん。やましい事あるなら嫌がるのもわかるけどさ!」


アヤカはまだ怒ってる



「誰だって疑われて、自分の荷物検査されたら不愉快なんじゃないの?」



そう言いながらも、レイナちゃんは自分の荷物を全て出してチェックさせる

それに続くように他の女の子も荷物を見せ始める


みんなの気持ちを代弁してくれたからなのだろうか、他の子も多少嫌がりつつも見せてくれた



全員のチェックが終わったが、誰の荷物にもなかった



「ま、これで今ここにいる人じゃないって事でいいよね?もう、この子達は疑わないようにね?」



こうちゃんが、そう言ってみんなに帰っていいよと言う



「今日、出勤してて今の中に居なかった子って誰?」


まだ、諦めないアヤカ



「そんなの多すぎて・・・」



「それに、店を出ちゃった後じゃ調べるのなんて難しいよ?店に身につけてくるわけもないし・・・」


アヤカをなだめるが、怒りはおさまらないらしい



「とにかく、その容疑のある子が誰かだけ知っておきたいの。」



こうちゃんが呆れた顔をしながらも、けんちゃんに出勤表を持ってこさせる

アヤカはそれに目を通してから言った



「とにかく、今日はこれで帰るけど・・・その容疑のある子達とは一緒に働きたくなんてないからね!」


そう言って帰っていった・・・


アヤカの姿が見えなくなると、残った私とボーイ達は深くため息をついたのだった



「まったく・・・なんとも、めんどくさい娘を引き抜いて来てくれたもんだ・・・。」



「遅刻もするし・・・」



「わがままだし・・・」



「でも、売り上げいいからクビにもできないし・・・」



苦労するのね、ボーイさん達ww



「さ、あたしも帰ろうっと・・・。」



どんよりなボーイ達を残して私も店を出ようとする



「あ、ゆいちゃん。」



こうちゃんが、後を追ってくる



「なに??」



「レイナさんにありがとうって伝えておいて」



「あー。うん。了解」



自分で言えばいいのにww

本当、他の女の子と積極的に話しないんだから・・・