結局私はソープを辞めた
しかし、すぐに働く気にもなれず
変わらず家でぼーっとする日が続いた
貯金をしておいてよかった・・・
でも、いつまでも貯金があるわけでもない
いつまでも、こうして引きこもってるわけにも行かない
だけど・・・動けない・・・
もうすぐ、そー君が移籍する・・・
そしたら、きっとまたお店に行く日々が待っている・・・
貯金なんてすぐに尽きてしまうだろうし・・・
やっぱり、いつまでも引きこもってるわけにも行かなかった
幸せになるためには動かなければ
少し踏ん切りがついた所で、仕事探しをはじめた
やっぱり・・・ヘルスかな・・・
キャバでゆっくり客を作ってる時間なんてなさそうだし・・・
なにより、自分の気持ちに余裕がない状態で、キャバでやって行く自信なんてなかった
ソープでマットを習ったので、普通のヘルスより給料のいいマットヘルスに面接に行くことにした
いつの間にか、私の中でヘルスで働くことが当たり前になっていた
当たり前と言うのは表現がおかしいけれど
ソープに比べればまし、キャバで人に気を使う余裕もない
今の私が気楽に働けるならヘルス
そんな感じだった
1年前の私からは想像できない事である
でも、変だと思っていたそー君の考えが、いつの間にか私の中では普通になっていて
周りの普通から私は少しずれ始めていた
風俗に対して嫌悪感があるのは変わらなかったけれど
仕事だと割り切れるようになっていたのかもしれない
この1年で私は、良くも悪くもだいぶ成長したのだった・・・
そして、この1年で、私は別の意味で、そー君に染まっていたのだった
面接のために私は渋谷に行った
いつもながら人で混み合っている渋谷
キャッチやティッシュ配り、ネイルの勧誘
そんなのに声をかけられるのが鬱陶しくて、私はなるべく人を見ないようにして歩いていた
風俗街へ入ろうとした時に、スーツ姿の男がこちらに近づいてきた
またキャッチか・・・
これから面接行くっつーの・・・
良く聞きもしないで避けようとした時に、その相手と一瞬目があった
あれ・・・?
見たことある顔・・・
「ゆいちゃん!」
名前を呼ばれて、思わず立ち止まりよく見ると・・・
「うわぁ・・・・こうちゃん・・・!?」
「何してるの?こんな所で・・・。」
「えっと・・・これからマットヘルスへ面接に行こうと・・・(´x`*)」
「却下!」
・・・(´x`*)
「却下って・・・。」
「とりあえずさ、お茶でもしようね。」
「いや、だから面接の時間が・・・。」
「うん、大丈夫だから、お茶しようね。」
「大丈夫じゃないって・・・w」
「まぁ、いいからいいから。そんな顔して面接なんて行っても落とされるよ。」
え・・・そんなひどい顔してる・・・?
慌てて鏡を見るが、別に化粧は崩れてなかった
「化粧とかの話じゃないよ。いいから、お茶行くよ。」
なんか、こうちゃん・・・性格変わってない?(´x`*)
結局、こうちゃんに連れられ喫茶店に入る
「何があったの?そんな暗い表情しちゃってさ。」
なんだかな~・・・こうちゃんて、いつもお見通しっぽくて適わないや(´x`*)
まぁ、その分話をしやすいから助かるけれど・・・
ここ最近のソープでの出来事や、リサの出来事を大雑把に話した
話してるうちにまた泣きそうになったけれど
聞いてるこうちゃんの顔が段々と曇っていくのがわかって・・・なぜだか泣いてはいけないんだと思って必死にこらえた
「それで、新たに仕事始めようとマットに?」
「とりあえず、会話の接客は今は自信ないしね・・・。」
「ふーん。ま、とりあえず、うちの店で働けばいいじゃん。」
なんとまぁ・・・
人の話を聞いてなかったのかしら・・・
会話に自信がないと言ったのに・・・