サラともえちゃんと約束を済まして

喪服を着て、東京駅へ向かう私


東京駅で2人と合流して、リサの葬儀に向かう


「なんか・・・まだ信じられない・・・。」



すでに、涙目のもえちゃんが言う



「うん・・・。私もまだ完璧に受け入れられてないよ。」



電話で話した時もそうだったけど・・・

誰もまだ受け入れてはいなかった


ほとんど無言だった


何か話したら、思い出が溢れてきそうで・・・

何も話せなかった・・・



お通夜の席でも、当然無言

リサの母親らしき女の人がこちらに気がつき、軽く会釈する

そして、その横に小さな女の子がいた


無邪気な笑顔で、今何が行なわれてるのかもわかっていない・・・

それくらい、幼い女の子

あの子が、リサの娘・・・


どことなく、リサに似ているその子を見ていたら

涙が溢れてきた


あの子のためにがんばってたんだ・・・

でも、お金よりも・・・母親が生きてる事の方があの子にとっては大事な事だっただろうに・・・

娘にとって母親の存在ってのは大きいよ


結局、お通夜の間泣き続けた私




帰る前に、リサの母親に荷物を渡しに行く



「これ、うちに置いてあった・・・リサの物です。」



「わざわざ、ありがとうございます。」



「いえ・・・。」



「リサが随分お世話になってたそうで・・・いつだったか、おかしくなって戻ってきた時に、ゆいさんの話をたくさん聞きました。本当、ありがとうございました。」



「私は、結局いつもリサを支えてあげる事ができなかったです。一緒に居てくれて私が助けて貰ってたんです。お礼言うのは私の方で・・・。」



「リサも、そう言ってたんですよ。一緒にがんばってくれるって、自分の事だけでも大変なのに、いつも自分に気を使ってくれるって。ゆいさんを見てると、自分もがんばれる気がしたって。だから、支えられなかったなんて思わないで下さい。あの子の事で悔やまないでください。」



「でも・・・。」



悔やむよ・・・悔やんでも悔やみきれないよ・・・



「あの子はゆいさんに悔やんで欲しいなんて思ってないはずです。あの子のせいで辛い思いをさせてしまってごめんなさいね。でも、ゆいさんは、自分を大事にあの子の分も生きてくださいね。」


そう言って、リサの母親は私の左手の包帯を優しく撫でた


「はい・・・。」


終始泣いていた私、でもリサの母親は、目に涙は浮かべるものの、絶対に涙を流さなかった

リサの母親はなんて大きい人なのだろう・・・

自分の娘が亡くなったと言うのに、他人の私にここまで気を使ってくれるなんて・・・



悔やまないのは無理だけど・・・

自分を大事に生きる事だけは約束するよ・・・


そして、いつか幸せを掴むんだ