胸がしめつけられるよな痛みに襲われた
本当に痛くなるんだね・・・
ただ、悲しくて
ただ、寂しくて
涙は止まらないし、胸はずっと痛かった
発狂してしまうんじゃないかと思うほど、頭の中はぐちゃぐちゃだった
誰かに話を聞いて欲しい
でも、誰かと話す気分にもなれない
そして、誰に話していいのかもわからなかった
そんな時に毎晩恒例のダイちゃんからの電話が鳴った
出るかしばらく悩みながらも、結局通話ボタンを押す
誰かと話す気分にはなれないと思いながらも
誰かにすがりつきたかった
泣いてる私に動揺しながらも
断片的な話をずっと聞いていてくれた
「もう・・・ダメだ・・・。なんか、話したら整理つくかと思ったけど・・・やっぱ・・・ダメだ。ゴメンネ。」
そう言って電話を切る
ダメだ・・・
辛すぎる・・・
痛いよ・・・心が痛いよ・・・
ふと、目に入ったカッターを手に取り
自分の腕に当てる
死にたいって思ったんじゃない
ただ・・・心の痛みより、体の痛みの方がましな気がして・・・
体の痛みで、心の痛みを紛らわしたくて・・・
でも、痛いって感じなかった
心の方が痛かった
何度切りつけても、痛みは感じなかった
最後に力をこめて、切った・・・
パックリと割れたのに血があまりでなくて・・・
その異様な切り口を眺めながら、私はまだ泣いていた
リサの痛みはこんなもんじゃなかったんだよね・・・
心の痛みもこんなもんじゃなかったんだよね・・・
ピンポーン
いきなり家のチャイムが鳴り
玄関まで行き外を確認する
ダイちゃんだった
なんで・・・仕事じゃ・・・?
ドアを開け、ダイちゃんの顔を見たら
なんだかまた涙が溢れてきた
「ゆいちん。急に来てごめん。でも心配で・・・」
「って、それなにしてんのー!!!!」
私の左腕から血が出てるのを発見し、慌てる
「わかんない・・・。」
自分でもわからない。
そして、まだ泣き続ける私の頭を撫でて
「とりあえず、手当てしようね。」
私の左腕の手当てを始める
が・・・
「ゆいちん・・・病院行こうか・・・」
泣きながら首を横に振る
「でもね、これ縫わないとダメだと思うよ」
それでも、泣きながら首を横に振る
「お願いだから。これ以上、心も体も自分を傷つけないで・・・ね・・・。」
やっと、首を縦に振る
ダイちゃんはやさしく頭を撫でて、タクシーを呼んでくれ、病院に連れて行ってくれた
皮肉にも、我が家から一番近かった病院はリサが運ばれた病院だった
縫ってもらってる間も泣いてる私
ずっと右手を握っててくれたダイちゃん
なんて迷惑をかけてしまったんだろう・・・
わけわからくなってたとは言え
切った事をすごく後悔した