成人式の日の夜、中学での同窓会があった
もちろんアヤもいないし、サラもいない
私が水商売をしていると知ってる友達は2人しかいない
その子達もただのキャバ嬢だと思っていて、ヘルスだのセクキャバにいるだのって事は知らなかった
その2人は当然、キャバについては何も触れず、普通の思い出話にみんなで花を咲かせていたのだが・・・
「ゆい~お前キャバ嬢やってんだってな」
学年1いろんな意味でバカと言えた男が、ニヤニヤしながら近寄ってくる
声もでかいため、周りもこっちに注目する
まじで・・・こいつ嫌いだったけど・・・
本当大嫌いになったわ・・・
「うん。」
「表向きは優等生だったお前がなー。お手軽な女になったもんだな。」
お手軽・・・w
「客とやりまくりなんだろ~?俺にもやらせろよ~。」
つっこみ所が多すぎて・・・
なんて言っていいのかわからなかった
「お前何言ってんだよ?バカだとは思ってたけど本当バカだな。」
私の水商売の事を知っていた、雅晴が少し怒った口調でいい、そのバカを追い払おうとする
「客とやるよりましだろ?今更、きどってんじゃねーよ。お手軽女なんだからさ」
真性のバカだ・・・
「そんな、お手軽女と必死にやりたがるなんて、よほどおモテにならないんですね(^ω^)」
さすが、気分のいいものではないので、多少嫌味をこめて返す
と、言うより内心ではかなりキレていたのだけども・・・
せっかくの同窓会の雰囲気を悪くするのも嫌なので、少し我慢する
「お前、まじでもうどっか行けって。」
私がキレてるのを察した雅晴がさらに追い払おうとするが
酔ってるバカは止まらない
「したら、今度指名で行ってやるよ。それでいいだろ?」
へらへらと笑いながら近寄ってくる
「客とやった事なんてないけども、あんたとやるくらいなら月に100万とか使ってくれる客とやった方がよっぽどましかもね。ついでに、六本木のキャバクラがいくらかかるか知ってるわけ?人の事お手軽女とか言う前に、自分の身の程をよく知ったほうがいいよ(^ω^)」
本当気分は最悪。やっぱ来なければ良かった
「しらけたし、俺帰るわ。ゆいも帰ろうぜ。」
雅晴が気を使って言ってくれる
「うん。帰ろうかね。」
会費を払って、さっさとその場を去る
別にあのバカに言われた事なんてそんなに気にはしない
でも、他の子達にもそう思われたかと思うと、なんだか悲しかった
「あんなバカの言う事なんて誰も信じないから、気にするなよ。」
「気にしないよ。庇ってくれてありがとね。」
「お前には散々世話になったからな・・・。」
「いろいろ、あったもんね・・・。」
「男女の友情って成立しないって言うけどさ・・・。俺はお前となら成立すると思ってるから。だからさ、こんな事あったけど、地元を嫌いになるなよ?たまには帰って来いよ?」
「うん・・・。」
高校は違ったけど、よく高校生の時もつるんでた雅晴
荒れてた時も、落ち込んだ時も、楽しい時もいつも一緒に笑い飛ばした仲だ。
私も、雅晴となら男女の友情が成立すると思えた。親友だと言えると思った。
今でも、お互い病んだら相談し合える親友だ。