「初めまして蒼希です。」
そー君が営業スマイルで席につく
「充でーす」
続いて充君も席に着く、もちろんレイナちゃんの隣をがっちりゲットである
美男美女は並ぶと本当に絵になるもんだ
「噂のレイナちゃんだね~。いやー本当に美人さんだねぇ。」
そー君がお世辞抜きで感心している
そして、やがて各々ホストとの二人きりの会話に入る
こうなると、ヒマなのよねー・・・
ぶっちゃけ毎日来てるからそー君と話すこともそこまでないし?
ぶっちゃけ熟年夫婦が縁側で茶をすすってるような状態なわけ
それでも構わないんだけど・・・
なんて言うのかな・・・
一緒にいるんだけど、どこか寂しい
最近、そんな感情を抱くようになってきていた
どこか満たされてない自分
この寂しさがなぜあるのか私にはわからなかった
なんか歯痒い、なんとも言えない気持ち
おかしいな・・・
気のせいだと思おうとしても、ふとした瞬間に襲ってくるこの寂しさ
そんな、わけのわからない物と葛藤するようになった
営業時間が迫り、それぞれの送り指名を聞く
レイナちゃんはもちろん充君、アスカも想像通り代表、そしてカオルは・・・社長だった
意外だ・・・年齢的にかなりのおっさんに近い社長
一番若いカオルが指名するなんて・・・
レイナちゃんはたまたま車で来ていたそー君と充君の車に便乗して帰る事になったらしい
アスカはさっくりとタクシーに乗り込む
すぐに帰れるとの事なので、私とカオルもそー君たちに便乗する事にした
家まで送ってもらい、カオルと二人で車を降りる
「お酒飲んでるんだし、安全運転で帰ってよね。レイナちゃん乗せてるんだから特にね(`ω′)!」
「まっかせなさい。充が送り狼するのは黙認するけどね」
そー君が笑いながら言う
送り狼w(゚ω゚)
「おやすみ~(*´∇`)ノシ」
車を見送り、二人で家に入る
「今布団敷くから、先に化粧落としてなね~。」
「ありがとう(*'ω'*)」
さっくり布団を敷いて、私も化粧落としにかかる
「なんで、社長送り指名にしたの?」
「ん・・・なんでかな・・・んー・・・」
「ヒゲがダンディーだったからとか?」
「いや・・・なんか・・・お父さんみたいな暖かさがあったから・・・」
お父さん・・・(・ω・;)
「変だよね。父親苦手なくせにね・・・」
「変じゃないよ」
だって、やっぱりお父さんには愛されたいって思うのが普通なんじゃないのかな・・・
やっぱり、カオルだって本当のお父さんと仲良く暮らしたいんじゃないのかな・・・
家族って生まれた時から愛し合える存在の人達のはずなんだから・・・