微妙な客入りのせいで、店は身内客で溢れるようになった
毎日のように、相沢さんが女の子をののしってるし
他にもボーイの知り合いの客ばかりになり
自分の顧客になりそうな客なんてほとんど来なくなっていた
しまいには、系列店の女の子が客を連れてくるようにまでなった
しかし、その女の子達は強烈だった
お客さま一人に女の子二人で来て、VIPルームを使っていたのだが
女の子と言えども、客は三人・・・
女の子も三人その部屋に着くのだが
「もうムリです。」
はいって5分くらいで皆根を上げてしまうのだった・・・
その時、顧客が来ていた私はすぐにはその席に行かされることもなく
次々と入れ替わる女の子を見て
いったいどんな人達なのだろうと、少し怯えていた
自分の顧客が帰り、いよいよその席への突入の時が来た
「女の子二人が怖くて何もできない。」
「私達の方が仕事できるのよ的な事されてうざい。」
「むしろ、話にすらいれてくれない。」
('A`)・・・
怖そうだな・・・
そう思いながらVIPルームに突入
すでに、ついてる女の子は二人、隅のヘルプ席に座っていた
ソファーの真ん中にお客様
その左隣に強烈な女の子の一人目が座り、お客様の正面のヘルプ席にもう一人が座ってる状況だった
こ、これは・・・
お客様の右隣に座るように促されるが
さすがに、客の女の子をヘルプ席に座らせてるのも・・・
「あ、自分ヘルプ席座りますんで・・・」
「いいからいいから。そっち座って。私ここがいいの。」
綺麗だけどきつめの顔をした女の子がそう言って、ソファーに座らせる
気の強そうな子なので、下手にはむかうよりは言う事聞いておく方がよさそうだ・・・
「なにちゃん?」
もう一人の女の子が私に名前を聞く
「ゆいです」
意外と、気さくに話しかけてくれるじゃないか・・・
「私、若菜。で、まさき君に、エミちゃん。」
さらっと紹介してくれる・・・友好的じゃないか・・・( ゚ェ゚)
話にいれてくれないとか聞いてたから、かなりキツイの想像してたんだが・・・
「じゃ、乾杯しようか。」
お客様のまさき君が、そう言うと
「今、作ってるからちょっと待ってね。」
エミさんが私の水割りを作り始めている
「あ、すいません。自分で作りますから。」
「いいからいいから。」
そう言って、水割りを作っていくのだが・・・
( ゚ェ゚)・・・そ、それは・・・
エミさんが作り上げた物は、水割りと言える物ではなかった・・・
本来水割りと言うのは、焼酎が2~3割で残りが水なのだが・・・
それはほとんど焼酎でできていた
氷がすごい勢いで溶けていく・・・
「はい、お待たせ~。」
笑顔で私にその焼酎を渡す
「ありがとうござます(^ω^;;)」
ま、まぁ・・・ゆっくりなら飲めない事もないけれど・・・
「じゃぁ、乾杯ね♪」
「あ、ゆいちゃんは乾杯の意味知ってるよね(*´∇`)?」
エミさんは、笑顔でなんと恐ろしいこと言うのか・・・
「は、はい。・・・杯を乾かす事です・・・。」
つまり、一気に飲み干せと( ゚ェ゚)
これは、辛いぞ・・・。だって、焼酎って不味いもん・・・。
「じゃぁ、乾杯♪」
みんなで、グラスを合わせ様とした時に
若菜さんが、他の女の子達に向かって言った
「あ、あなた達は乾杯しなくていいよ。」
「楽しく飲める人だけ乾杯~♪」
迷う予知などない(`ω′)!
ここで、飲み干さなければゲームオーバーだぜ
一気にグラスの中の焼酎を流しこむ
味がわかったら、一気に気持ち悪くなる
躊躇せず、全てを流し込んだ
「ふぅ~・・・・。」
思わず息が漏れる・・・
「いい飲みっぷりだね~。」
まさき君が笑いながら言う
すかさず、エミさんが新たに酒を作り始める
いや・・・さすがに・・・2杯目も一気ってのは勘弁してくれよ・・・
なんとなく嫌な予感と、その妄想による恐怖に私は襲われた
どうか、無事に今日の接客が終わりますように・・・