つもる話と言うのは尽きないもので

居酒屋を出た頃にはすでに空は明るくなっていた


「三茶だよね?これタクシー代ね」



「え、いらないよw」



「送りキャンセルさせたの俺だし、まぁ受け取っておきなよ」



「もうすぐ電車も出るし、大丈夫だよぉ。」



「今日も出勤なんだから、タクシーで帰りなよ・・・ね?」



そう言って私にお金を持たせる

んー・・・もうお客さんじゃないんだからそんな事しなくてもいいのになぁ・・・


まだ、ぐずぐずしてる私に


「じゃぁ、送って行くからタクシーで帰ろうね。」



( ゚ェ゚)



「だって、こうちゃんどこ住んでるのさ?」



「ん?六本木w」



「大人しく一人でタクシーで帰るよww」


その答えに、こうちゃんは微笑んでタクシーを止めてくれた



「じゃぁ、ご馳走様でした(*'ω'*)」


タクシーに乗り込み、お礼を告げる



「また、今日ね。すぐ寝るんだよ?夕方に出勤確認に電話するからね」



「(´∀`)ノ ハイ (´・ωゞ)おやすみなしゃい 」



タクシーの中で、さっき思った事を思い出す




もう、お客さんじゃないんだからそんな事しなくてもいいのに・・・



そうだよなぁ・・・お客さんだったんだよな・・・


なんか不思議な感覚だ

元々、初めての色恋の相手と言うせいか、他の客とは違った気持ちを抱いてたんだけど

いつの間にか、こうちゃんには癒されて、助けてもらってばっかになってて

その時点でお客さんって感覚なんてほとんどなかった


そして、こうやって再会した

今では仕事仲間の関係になって

完璧にお客と言う感覚は私の中で消えていた


スッキリした気分だった

色恋の客って事に、少し負い目があったのかもしれない

なんだか、スッキリと友達の関係を築けたような

そんなすがすがしい気分だった




家に着き、そー君に報告メールを送る



『ただいま帰宅なり(*'ω'*) 今日も、出勤なので寝るなりよん(*´∇`)』



メールを送るとすぐ電話がかかってきた



『お疲れ様。うかったんだってな~。スカウトマンがめっちゃびっくりしながら電話してきたよ。良かったなぁ』



『うん。稼げそうだし、良かったよ(*'ω'*)』



『しかも、時給普通より出してくれたんだろ?なんでそんなにお前買われたんだ?』



(*´∇`)・・・



『あたしが、すごい子だから(ノ´∀`*)?』



『あー・・・うん。で、何でだ?』



『いや・・・だから・・・あたしがすごい子(ノ´∀`*)?って、冗談はやめといて、普通に店長が知り合いだったの。だから、それでだと思うよ。』



『なんで、六本木の店長が知り合いなんだよ。イメクラの客だったとか?それなら、めっちゃ笑えるな。』



( ゚ェ゚)・・・おしい



『キャバクラの時に客だった』



『え?キャバクラってこっちの?あのユリエちゃんと一緒だった店の?』



『うん。あの、色恋初めてした客』



『あー・・・都心行っちゃったって言ってた人か。それって、すげー縁だな。』



そうなんですよ(ノ´∀`*)

運命かもよ(ノ´∀`*)?



『そうだね~。でも、おかげで働きやすそうだよ。』



『ま、色恋のノリ抜けないで、そのまま風紀とかすんなよ。』



( ゚ェ゚)


風紀ってのは、お店の女の子と、店の従業員が付き合うことで

水商売の世界では禁止されている

そんな事してるのばれたら、クビだし、罰金だしと・・・


ま、現実は結構みんな付き合ってたりしてるんだけどね


『するわけないじゃんww 風紀ってより浮気になるじゃん』



『そうだぞ、いい子にしてろよ。』



『(´∀`)ノ ハイ』



電話を切り私は眠りに着く



風紀なんてしてる暇なんてない

私はあの店で売れなきゃいけないんだ

このまま、そー君と付き合っていたいから


そのためには売れるしかないんだ・・・