しばらくゆっくり過ごしたおかげで、私のからだはかなりよくなった

溜まっていた疲れもほとんどなくなり、いよいよ六本木のセクキャバに面接に行く日が来た



『これでもか!ってくらい気合いれて来てください。これ以上かわいい私は存在しないってくらいな勢いでお願いしますよ』



スカウトマンにそう言われ、かなり気合を入れて支度をした私



合流して面接に行く前にスタバに入る



「実は、今回の所、僕じゃ紹介できないんで、大きいスカウト会社に頼んであるんで、もうすぐそっちの人が来ると思うんですよ」



( ゚ェ゚)・∵.

そんな、すごい所なの?


面接行く前に、すでに怖気づき始める私



スタバで大きいスカウト会社の人と合流し説明をうける


「あそこは、うちからもほとんどとって貰えない所なんで、できても体験入店とかの事が多いんで、落ちても気にしないでくださいね」


いや、普通に落ち込みますよ・・・・


その後の紹介先もちゃんと探しておくから、心配しないでと言われたが・・・

ぶっちゃけ、落ちたらもうセクキャバは・・・ねぇ・・・って気持ちなわけで



ドキドキしながらお店に行く

お店は明らかに豪華な作りで、これがセクキャバなわけ?

地元のキャバクラとは比べ物にならないほどセレブな作りだった

ソファーやテーブルすべてにおいて、セレブっぽいのだ

高そうなのだ!!


もう、この時点で自分が場違いなのがよくわかった



ホールとは別になっている個室の連なる中の一室に通された



「ここがおさわりのルームね。ここでじゃないと一切脱がないから。」


スカウトマンの人にそう説明され、その部屋を見渡す

見た感じはソファーやテーブルが立派なのをのぞけば、普通のカラオケルームのような作りになっていた



ここで、おさわりねぇ・・・



とにかく、場違いな自分が嫌で一刻も早く帰りたかった




「失礼します」


面接をしてくれるであろう人が入ってきた



顔を見て私は硬直した・・・

それは、一瞬向こうも動揺を見せたので

私の硬直した理由は間違ってはいないようだった



私の正面に座り、私とスカウトマンに名刺を渡す


「店長の藤崎です。」



「よろしくお願いします」


平然を装う私、それは向こうも同じ



しかし、名刺にはしっかりと書いてあった



店長 藤崎 幸太



顔からして、名前もそのまんま・・・

間違いなく、こうちゃんだった・・・



「じゃぁ、まずこの用紙に記入してもらえますか?」



言われた通りに記入をする私

そして、店のシステムや給料システムの説明をされる

時給は安いけど、個室でおさわりさせると、その金額がほとんど自分に入ると言うシステムだった


今の六本木には規制のせいでそんな店はすでに残っていないが

当時のセクキャバ嬢にはすばらしいシステムだった

個室は5分単位で念段がつけられており、その5分が8000円もするのだ

割引チケット持ってれば、ヘルスの30分コース入れますよ・・・



そりゃ、相当質の高い娘揃えてるんだろうね・・・

女の子がいっぱい面接落ちするのもなんだか納得できた

これじゃ、落ちても仕方ないや・・・




「最低時給が2500円で、初日は体験入店って形になるので、時給2000円しか出ないんですけど」




説明を続けるこうちゃん



「体験入店OKなんですか?」


スカウトマンが驚いたように聞く


おい、いくらなんでも私に失礼だぞ

しかし、もっと驚いてるのは私のほうだ




「もし、入店して頂けるのなら、体験入店分も入店後も時給3000円出します。」



( ゚ェ゚)

入店して頂けるのならって・・・入店させてくれるのかよ・・・



スカウトマンも私も驚いてまさに

( ゚ェ゚)


こんな顔である・・・




「喜んで、入店しますよね」


スカウトマンに言われて


「も、もちろん」


私も慌てて返事をする



「スカウトバックについては後ほどご連絡しますね。じゃぁ、ゆいさん店内の説明しますので、こちらへどうぞ。」


こうして、スカウトマンは帰され、私はこうちゃんに奥の店長室とやらに連れて行かれた




ソファーにかけるよう促され、私は腰掛ける

ボーイによってお茶が運ばれて来て、こうちゃんはそれを一口飲んで溜息をついた


そして・・・



「まったく、なにやってるの」



こうちゃんが、笑いながら言った



「それはこっちのセリフだよ」



私もつられて笑いながら返す



「急に連絡取れなくなったと思えば、風俗雑誌の表紙には載ってるし。本当ビックリしたんだから・・・何度か店に行こうか真剣に悩んだよ」



「いやー・・・ねぇ・・・・w」


そこまで、知られてると・・・何も言い返す言葉もない



「でも、電話も出てくれなくなったし、俺嫌われちゃったか、飽きられちゃったのかと思ったよ」



「そんな事ないよ!!ただ・・・なんか嫌われるかなって思って。何やってるんだって怒られるかなって思った・・・」



こうちゃんは溜息をついた



「そうだな・・・」



ほら、やっぱり・・・



「何やってるんだって怒ったかもしれないけど、嫌いにはならないよな。俺だって、実はこんな仕事だったわけだしさw」



「うん、これはビックリした・・・でも、これでキャバクラ行かないって言うわりに扱いがうまかったのが納得いった。」



「でも、面接したのが俺でよかったー・・・」



「え、やっぱ普通なら落とされてる?こうちゃんの情け?」


そりゃ、そうだよねぇ・・・


「んー・・・まぁ見た目的にロリっぽいからね~。あんまうちの店にはいないタイプだよね。でも、接客のうまさは俺が一番よく知ってるからさ!情けとかじゃないってのは言っておくよ。」



「落ちこぼれないようにがんばります・・・・。」



「別に、そんな気負わなくていいよ。下手にムリして辞められても嫌だし。またヘルスに戻られるよりは、うちの店に置いておきたいしね。」



んま・・・そのセリフは・・・ちょっと胸キュン



こうして、久々に偶然の再会をした私とこうちゃん

毎度ながら、私とこうちゃんは偶然で繋がっているようだった



こういうパターンに女の子って弱いよね

偶然が重なると、もしかして運命?とか思っちゃう

そんなロマンチストな女の子って多いですよね


もちろん、私も例外ではなかったですので


多少、運命感じたりしてましたよ・・・

多少ね!!そんなに浮気症じゃないですもん