着替えて、軽く支度をして、2人で店を出た


若くて、硬派っぽい青年の倉田さん

かっこよくはないけども・・・かっこ悪くもない

変な性癖など、見た目には微塵も出ていないため

周りから見れば、私達は普通のカップルのように見えただろう


「朝ごはん食べた?お腹空いてない?」


「食べてない(ノ∀`*)」


「じゃぁ、何か食べてから出かけようかな。朝だから軽いほうがいいよね?何がいい?」


こういう時って何って言えばいいのかいつも困る

あまり、食に興味のない私は、とりあえず空腹じゃなくなればそれでいいタイプなのだ・・・



「ゥ-ン...( ;-ω・)aポリ 朝マック(〃'∀')o_彡☆」



ただでさえ店にかなりの金額を払っていたようだし・・・

あまりお金のかかるものはねだれない・・・



「マックでいいの?」


「うん(〃'∀')o_彡☆マック好きヾ(・∀・)ノ」


「本当、ゆいちゃんて可愛いね」


( ゚ェ゚)・・・朝マックはかわいいの?




マックで朝ごはんを済ませ、次に向かったのは・・・

私の予想では秋葉原だったのだけれども



「混んでると思うけどさ、ディズニーシー行ってもいいかな?」


「いいよ(〃'∀')o_彡☆ディズニー好き(*'ω'*)」



これは、また意外な所に行きたがるのね( ゚ェ゚)

まぁ、ディズニー大好きな私は大歓迎である


倉田さんとのデートは本当に普通だった

いつもの、性癖とかは微塵もなく・・・本当に普通のデートだった

楽しくて、時間なんてあっと言う間に過ぎていった

おみやげにといろいろ買ってくれて、おそろいで着けようとストラップを買った

すぐに、携帯につける倉田さんがなんだかとても可愛く思えた

私も、何もついてなかったので、携帯にすぐつけた


2人で携帯を見てにやけあう



ディズニシーを出て、ご飯食べて帰ろうって事になった


「何食べたい?」


ほら・・また・・・

その質問本当困るんだよねー・・・


「朝ごはん私が決めたんだから、夜は倉田さんが決める番ね(ノ´∀`*) 私なんでも食べるよ(〃'∀')o_彡☆」



わかったよと頷くと倉田さんはどこかに電話をかけた



『倉田ですけど、今から1時間半後くらいに行っても大丈夫ですかね?じゃぁ、後ほど。』



...Σ(゚ω゚ )?

予約系?高いところは嫌だよぉ(`ω′)!

コース料理とか苦手だよぉ・・・かたっくるしいの苦手だよ~(´・ω・`)



連れて行かれたのは西麻布にある看板の出ていない寿司屋だった

ちょっとー・・・看板出てないって・・・どんだけ高いところなのー(´・ω・`)

怖いよう~・・・


カウンターじゃなく個室でと倉田さんが希望し、個室に通される


「今日は楽しかったよ。ありがとう。」


「ゆいも楽しかったよ(〃'∀')o_彡☆お店の事とか、いろんな事で感謝でいっぱいだよ。」


だって、倉田さんが連れ出してくれなかったら・・・

今頃店でフラフラになりながら接客していただろう・・・


「もう、無茶な働き方しちゃダメだよ?」


「(´∀`)ノ ハイ」


「僕ね、もうすぐ親の会社継ぐんだ。その後、結婚もしなくちゃならなくてね。」


「そうなの?」


会社継ぐって事は社長子息だったのか(〃'∀')o_彡☆

そりゃ、金持っててもおかしくないのかな?


「結婚も今時ありえないと思うけど、親が決めた相手でね。やってられないでしょ・・・。」


「会った事はあるんでしょ?」


「あるけどね・・・最初から将来この人と結婚するんだよ。なんて会わされてもね・・・お互いなんとも言えない感情になるだろうしね。別に嫌いじゃないんだけどね。愛せるのかって言うと・・・どうなんだろうね・・・僕にもよくわからない。」


「そうだよね・・・。」


「だから、親の後継ぐ前に、結婚する前に・・・やりたい事やっておこうって思っててさ。遊べるだけ遊んでおこうって思ってね。結婚したら、ギャルゲーなんてできないしさ、イメクラにコスプレ持っていく事もできないしね。」


「それは・・まぁ・・・そうだね・・・」


「自分で言うのもなんだけど・・・僕って性癖変じゃん?だからさ・・・今のうちに遊べるだけ遊んで・・・結婚したら真面目な旦那になろうと思ってたんだよね。愛せるかどうかはわかんないけどさ・・・結婚するなら幸せにしてあげたいし、幸せになりたいじゃん。だから、いい旦那になろうと思う。」


私は少しびっくりした

倉田さんがこんなにも真面目な誠実な人だったなんて・・・

いや、いい人だとは思ってたけどね


「うん。倉田さんてすごいね。なんか尊敬しちゃったよ。」


「そうかな?たぶんね、もうお店には行けないと思う。今日が最後のつもり。」


「そっか。」


「だから、無茶な働き方しないで欲しかったんだ。この後、僕はゆいちゃんを助けてあげれないし・・・。それに、僕にいろんな楽しさくれたゆいちゃんには幸せになって欲しかったからさ。最初のプレイがあんなSMだったのに、次に来た時もまったく嫌な顔もしないでくれたし、毎回ゲームはやってくれてるし・・・本当嬉しかったんだよ。」


なんだか照れる・・・


「何かしら理由があって風俗で働いてるだろうから、僕は辞めろとは言わないけどね。絶対にムリな働き方して体を壊すような事をしないで欲しいよ。僕意外にもゆいちゃんに癒されてる人はいっぱいいるだろうし、その人達のためにも、体は大事にしてね?」


「うん。約束する・・・。」


なんだか、泣けてきた

一人のお客さんにこんなにも心配された事があっただろうか・・・

性処理の道具としか思ってないような人が多い中でこんな言葉をかけてくれる人がいるなんて思わなかった


「ありがとう・・・」


少し泣きながらお礼を言う


「僕、絶対幸せになるから。ゆいちゃんも絶対いつか幸せになってね。楽しい思い出いっぱい作れたよ。本当にありがとう。」



この気持ちをなんて言葉にすればいいのかわからなかった

ただ、本当に嬉しかった

自分が性処理意外にも人に役に立ててる事が嬉しくて仕方なかった

風俗で働き始めて見失っていた自分を少し取り戻せたような・・・そんな気持ちになれた