引越しも落ち着き、新しい家にもだいぶ慣れた

しかし、そー君が引っ越してくる気配も、新宿で働く気配もなかった


とりあえず、お金を貯めるチャンスだと思った私は

引っ越したのにも関わらず、店に泊り込むようになっていた

誰もいない家に帰るよりは店にいたほうが気楽だったってのもあった


一緒に住まなくなり、まだ地元にいるそー君に会うのは1週間~2週間に1度くらいまで減っていた

客に会うのに忙しいのか、2時間近くかけて車で来るのがめんどくさいのか・・・


寂しさは募る一方だった




店にも慣れ、雑誌も発売され

私は予約が入るようにまでなってきて、かなりの金額を1日で稼ぐようになっていた

あんなに、焦らされていた借金も全額返済できた


悔しいけど、キャバだったらここまで早く返済できてはいなかっただろう




「これで、少しは自分に使うお金ができるわぁヾ(*´∀`*)ノ 」



店の個室で、サラとリサっぺの前で喜びをあらわにする私



「ゆいちんがんばったなりよね~。」


褒めてくれるリサっぺ


「じゃぁーさー。ホストいこーよー。」



( ゚ェ゚)・∵.

さっそく、遊び誘ってくるサラ



「いやぁ・・・さすがに他のホストに行くのは気が引けるよ~。お金かかるしね~・・・(´・ω・`)」



「お願い!一回だけでいいの、初回の5000円ででいいから!1人で行くの嫌なの」



( ゚ェ゚)

一人で行けないなら行かなければいいのに・・・



「んー(´・ω・`)」



お願いされると、嫌と言えない私・・・

5000円だけだし・・・

まぁ・・・いっか・・・



「じゃぁ・・・まぁ・・・一回だけなら・・・。」



「ありがとー。新規の女の子連れてくと、指名してるホストが喜んでくれるし、長くついててくれるからさ。本当ありがとう。」



へー・・・そこまで、指名してるホストが好きなのか( ゚ェ゚)

楽しく飲めればいいと思ってる私とはだいぶ違う考えのようだ・・・

そー君だって忙しくない時に席にいてくれればいいや程度だった私にはない考えだった





渋谷から新宿のサラの行ってる店の近くまでタクシーで向かった



「私さ、海斗君が好きで風俗来たんだけどね。この前、セリナと一緒に行った店のホストのが好きになっちゃってね。もうね・・・本当大好きなの・・・。」



「そっかそっか(*´∇`)」



だったら、この前のシャンパンタワーの金勿体無いなぁ・・・

まぁ、あの時はまだ海斗君が好きだったわけだろうし、いいのかな・・・w




サラに連れて行かれたお店は、新宿でも結構大箱な方のお店で

結構知名度もあるお店だった

お店の入り口からして立派な作りで、とてもキレイな所だった

キャッシャーの所にメガネをかけたお兄さんと、細くて背の高いお兄さんがいた



「あれ~サラちゃん。おはよぉ~。」


背の高いほうのお兄さんが、りりしい顔からは想像できないようなのんびりした口調で声をかけてくる



「大輝君おはよぉ~。」



サラも挨拶を返す



「あれ。美咲に連絡してある~?」



「うんうん。してあるよ~。」



「そっかぁ~。じゃぁ、席までご案内しま~す。」



ふんわり、のんびりした話し方がとても印象的な人だった



「今日ね~俺ね~・・・頚椎痛いの」



頚椎( ゚ェ゚)?

ピンポイントなのかしら・・・



「すぐ、美咲来ると思うから~。男メニューとかも持ってくるように言っておくね~。」



席まで案内し、水割りだけ作って後から来たヘルプにバトンタッチする大輝君


男メニューとは、その店にいるホストの写真が載っている本で

見た目が好みだったりする人がいれば、この人と話してみたいとリクエストできるようになっている

新規のお客さんが、自分が気に入りそうなホストを見つけやすいってのと、ホストが指名を貰いやすくするためのシステムだ



パラパラと見るが・・・ぶっちゃけメンクイで王子系が好きな私

この店はどちらかと言うと、ギャル男系が多かった


見た目的にそこまで好みな人がいなかったってのと

のんびり、ふんわりな話し方に惹かれた私は、とりあず大輝君をリクエストしておいた

見た目も好みの方だったし・・・なんか癒されそうな気がしたから・・・

暖かそうだったから・・・