久しぶりに連休を貰い、私は実家に戻った


久しぶりの帰宅に母親はとても喜んでいた

私の好きな晩御飯を用意して、楽しそうに世間話をしてきた



一人暮らしを始めてから、たいして話すこともなくなっていた兄とも久しぶりに一緒にゲームをして遊んだ



母と父は決して仲の良い夫婦とは呼べなくなっていて

一家の団らんなんて物は私が高校生の時すでになくなっていた

父と母の会話なんて「ご飯は?」程度の物しかなく、元々無口な兄も自分から率先して話をするわけもなく

誰も父と話をしないような家庭になっていた

そのせいか父親っ子だった私も、父と会話する事は減っていた


それでも、久しぶりの私の姿を見て、コンビニまで行きジュースとお菓子を買ってきてくれた

兄と同じで話をするのが苦手な父の精一杯のもてなしだとわかり

買って来てくれた、おかしとジュースを持って父の部屋に乗り込み

一緒にテレビを見ながら、たわいのない会話をした



久々の実家

バラバラだけど、それでもお互いの事考えてる

不器用な私の家族

19年間一緒に生きてきた私の家族


そして・・・私は、母親に言った

これを言うために帰ってきた

なかなか言い出せなくて、なんて言って謝ればいいのかわからなくて・・・



「大学を辞めます」



申し訳ない気持ちでいっぱいだった



私が水商売をしていた事を知っていた母親は


「そう・・・仕事楽しいの?」


「・・・うん」


そして、嘘をついた



元々、水商売も反対していた母親だった

風俗なんて言ったら・・・それは自殺でもしかねない

それをわかってて、バカみたいな恋愛感情で風俗に行った私は

本当に親不孝だったとは思う


それでも、あの時の私には、そー君が全てだったわけで

親に勘当されたとしても、きっと・・・そー君から離れることはできなかっただろう



私は泣きながら母親に謝った

せっかくいれて貰った大学を退学すると言う申し訳なさ

そして、風俗で働いてる自分

嘘をついてる自分


母親は、


「やりたい事があるなら仕方ないよね

もともと、行きたくないって言ってた大学に無理やり行かせたのはお母さんだから

ゆいが泣いて謝ることじゃないんだよ」


その言葉に私は更に泣いた


自分のしようとしている事の残酷さに泣けてきた


それでも、もう・・・全ては動き出してたから・・・

私は、母親に対して、本当にひどい仕打ちをした




大学に退学届けを出し、私は借りていた部屋を引き払った

新しく三軒茶屋に借りた家に引越した


母親には何も告げずに




『ごめんなさい』




そう書いた手紙だけを母親に送り

私は母親の前から姿を消した



家族は私のもう1つの携帯電話の番号を知らない

封印した電話番号しかしらない


帰る場所を封印した私

もう、逃げる場所なんてないから・・・

私は風俗嬢として生きて行く







今思い返しても、本当に酷い事をしたと思う

母親にはなんて謝っても、どうやっても償えない事をしてしまったと

この記事を書きながら泣いてしまう自分

今更だけど、本当にごめんなさい


今だからこそわかる、母親の愛の偉大さ

そして、母親のために今から自分ができる親孝行はないものかと・・・

そればっかり考えてしまう