春樹と海斗君が裏に消えて行き
私は、サラとそー君からの尋問に答えなければいけなかった
「で、何があったの?」
2人が聞いてくる
うー・・・なんて言えばいいのか・・・(´・ω・`)
そー君は海斗君から、サラはセリナからどうせ聞かされるんだし
普通に話しちゃっていいか(*´∇`)
私はトイレの前での春樹との会話と
それを、セリナちゃんが聞いていたっぽいと言う事を話した
「ゆいちゃんは春樹と知り合いなの?」
元彼だと言う話を知らないサラが聞いてくる
「高校一緒だったから」
とりあえず、元彼と言う事は伏せておく
「そっかー。セリナが怒るのもムリないかもねー。風俗行って欲しがったの春樹だし。私も、海斗君が他の女にそんな事言ってたらきれるわぁ。」
春樹が風俗行かせたのかぁ・・・
確かに、私もそー君が他の女に言ってたらきれるわな
そー君は話を聞いても顔色を特に変えない
何を考えているのかわからなくて、少し怖かった
しばらくして、海斗君だけ戻ってきた
「蒼希、春樹とちょっと話してきてくれないか?」
真顔でそー君に言う
そー君は無言で頷くと、裏へと消えていった
「ゆいちゃん、ごめんねぇ。」
いきなり、接客モードに戻る海斗君
「いえ、こちらこそ・・・なんかセリナちゃん帰す元みたくなってすいませんでした(´・ω・`)」
「いやー、ゆいちゃんは悪くないんだよ~。全部あのバカが悪いんだからね~。」
まぁ、確かにバカだ( ゚ェ゚)
いくら、騒がしい店内とは言え、誰が聞いてるかもわかんないのに
あんな発言をするなんて、どうかしている
おまけに、よそのホストの連れに向かってだ
海斗君とそー君の間柄だから、これで済んだようなものの、そうじゃなかったら大問題にもなりかねない
そー君と春樹が戻ってきたが、その後春樹が席に着くことはなかった
まぁ、当然と言えば当然なのだが
なんとも言えない雰囲気だった
帰りの車の中で、めずらしく沈黙が続く
(*´∇`)・・・
きまずい・・・
「おまえさ、春樹に言われてどう思った?」
「どうって・・・ホスト失格?って思ったかな・・・。」
「なんで、春樹はお前にあんな事言ったんだと思う?」
なんで・・・
「んー・・・。」
しばらく、悩むが、自分がトイレで思った事を思い出した
「たぶん・・・思い出の中の私が汚れてしまったようで嫌だったんだと思う。春樹と付き合ってた頃の私のままでいて欲しかったんだと思う。ホストしてる自分への嫌悪感か何かがあって、それで・・・思い出迷子なのかもね。」
うまく説明はできなかったけど、そー君にはそれなりに伝わったようだ
「まぁ、ほぼ正解かな。春樹がお前にも謝っといてくれって言ってたからさ。」
「そっか。気にしてないけどね。」
本当は気にしてるけど・・・ね・・・
元彼でも、風俗なんてして欲しくないってのが一般的な考えでは本音だろうに・・・
そー君が私にしてることは、ホストとしてしてること・・・
春樹がセリナを風俗に行かせたように
だめだ・・・また疑心で苦しくなりそうだ・・・
でも、この疑心を、この苦しむ姿をそー君に見せてはいけない
こんな醜い私を見せてはいけない・・・
疑心と苦しみ、不安と悲しみ、そして・・・そー君への愛情と供に存在するそー君への憎悪
それを抱いたまま、私はそー君に抱かれながら眠りにつく
明日からまた・・・風俗へ出勤・・・