私が始発で帰宅すると、そー君はすでに家にいた
お店の方の問題も解決したのか、最近ではほとんど家にいることが多かった
それでも、出かけてる痕跡があるので客と会っているのだろうとは思っていた
店がない分、普通に客と会わないと、客が切れてしまうからとはわかっていたが
『私ともデートしてよ・・・』
風俗のストレスからか、一緒にいれるのに、そんな事を思うようになっていた
しかし、おおっぴらにデートできるわけもなく
下手に室内でデートするよりも家で一緒にゲームしてる方が楽しいって事はわかっていた
「ゆい、明日仕事休みだよな?」
「うん、空けとけって言ったから、仕事いれてないよ。」
「夜から出かけるからさ、早めに起きて出かける支度しといてね」
・・・?(・ω・^)
どこに行くのだろうか?
次の日、早めに起きて支度を始める私
フルメイクをして、髪の毛をセットしようとしていると
「今日はこの服着てね」
そー君がワンピースを持ってきた
清楚だけどエロそうな、ワンピース
「髪の毛も俺がセットするから座って」
言われるままに髪の毛をセットしてもらう私
・・・こんな気合いれて、どこ連れてかれるのかしら・・・
支度が終わり、車に乗り出かける
「どこ行くの?」
「今日な・・・俺のホストの先輩の誕生日なんだよ。バースディイベントしてるから祝いに行かなきゃでさ。」
あー・・・そう言えば、イベントの時って同業のホストが祝いに来るよな・・・。
「え、でもお金卸してない。ドンペリそんなに入れられないよ??」
「とりあえず、これ渡しとくから。それで足りるようにしか入れないつもりだから。」
そう言って渡されたのは20万
( ゚ェ゚)?
「え・・・そー君払うの?」
「今日の先輩は海斗君だから・・・俺がまじで尊敬してる先輩だから自分で払う。」
「(*´ω`)ゝ ハイ」
って、事は・・・私に払わせる時は尊敬してない先輩って事ね
これだけ、念入りに支度させたわけだし
きっと、それなりの態度してないといけないんだろうな・・・
なんとなく、重要な場所に行くことを悟った私は、キャバ嬢のスイッチを入れた
お店の前は送られた華でいっぱいだった
その送り主の名前を見ながら、店の入り口へと進む
店のトビラの横に、そー君が送った華が飾られていた
目立つとこに飾られてるな・・・
ふと、その横をの華の送り主に目が止まる
サラ&セリナ
(○'ω'○)ン?うちの店の女の子の名前が一緒にあるなんて・・・
そう言えば、あの二人はイトコ同士で、それで仲良いって言ってたっけ
ホストも一緒に行ってるって言ってたし、案外あの二人だったりして・・・
なんて思いながら、そー君の後ろから店内に入る
「いらっしゃいませーぃ」
「これは、蒼希さん。いらっしゃいませ。」
慌てて、ホスト達が案内に駆け寄る
「どうぞ、こちらへ」
そう言って通されたのはVIPルーム
「え、いいよ。普通の席で・・・VIPとか海斗君のお客さんで使う人いるでしょ?」
そー君が、VIPを断ろうとすると
「俺が、蒼希のために空けといたんだよ。いいから座ってよ。」
声のした方にそー君と振り返る
「まじで?海斗君ったら、俺の事大好きじゃないっすか。」
くだけてる言い方とは言え、そー君が他のホストに敬語を使ってるのを私は初めて聞いた
海斗君がそー君の中でどれだけ大きいのか、よくわかった瞬間だった
海斗君は、やさしそうな顔をしていて、笑うと少年のような人だった
本当にそー君よりも年上なのかしら・・・
「こっちの子は、はじめましてだよね?海斗です」
私に向かって笑顔で挨拶をくれる
「はじめまして、ゆいです」
営業スマイルで、しっとり返す
「めずらしいね、蒼希が女の子と来るなんて・・・」
海斗君がものめずらしそうに私を見る
どう返していいのかわからず、とりあえず笑顔でごまかす私
「んー。まぁ、こいつなら連れて来ても問題ないと思ったからっすよ。」
問題?どういう問題??
とりあえず、問題起こさないようにしなければ・・・
「ふーん。まぁ、見た感じ羨ましいよね。連れて歩きたいよね。ってか、服装や髪型まで俺の好みだよね」
(*´∇`)・・・
服装も髪型もそー君が決めたのですよ・・・
はっとして、そー君を見る
そー君はわかったなと目で言っていた
笑顔で、そー君に返事を返す私
今日の私の役目
それは、海斗君が羨ましがるような女を演じること
なんでそんな事をする必要があるのかはわからなかったが
演じきりましょう!これでも、元キャバ嬢ですもの(`・ω・´)