面接を終えた次の日、私はキャバクラに最後の出勤をした



「おはようございまーす」



この仕事場とも今日でお別れ、辞めると決めてから

少しずついなくなる支度はしていたけれど

それでも、寂しいと思う



今日は呼べる客は全部呼んだ

最後にぱーっと盛り上げて終われれば

きっと、悔いは残らないだろう



かぶりまくってる指名客に客が気に入ってるヘルプの子をつけて

私はおなじセリフを繰り替えす



「私はお店辞めるけどさ、ボトルとかもったいなし、たまには飲みに来てね。○○ちゃん(ヘルプの名前)いい子だし、指名しちゃえばいいじゃんかぁ~。」



そう言って私は、客の引継ぎをする

私にはもう必要のないお客さんだから

引き継げるお客さんがいるなら、他の子の役に立ってくれればいい



でも、たけぴーだけにはしなかった

だって、たけぴーは私がそんな事しなくてもお店に来るだろうし

自分で新しいお気に入りの子を見つけるだろうから



「今日で最後か。意外と寂しいもんだな。」


たけぴーが呟く


「意外ってwwめっちゃ寂しいじゃんか。」



「いや、俺はさ。キャバクラ遊びは長いし、結構いろんな嬢の引退とか見送ってきてるけどな。ここまで、寂しいと思った事はなかったよ。しかも、都心に行く理由もなぁ・・・心配だしなぁ・・・」



私はたけぴーには全てを話していた

だから、たけぴーは風俗の事を心配しているのだろう



「大丈夫だよ。がんばってくるよ。」



「何かあったら連絡しろよ。困ったことがあったらすぐに言えよ。おじさんにできる限り助けてやるからな。」



「ありがとう」



いつも助けてくれたたけぴーには本当感謝でいっぱいだった

思わず泣く私に



「最後も笑顔でいろよ!まだキャバ嬢だろ!」



そう、渇を入れてくれた


また、いつかこんな風に一緒に飲めればいいな

また、この店でみんなで飲めればいいな

叶わないとしても、そう切実に願った





営業終了後、ミーティングの用にみんなを集まらせ

店長が私に花束を持って来た



「今までありがとうございました。キャバ嬢としてだけでなく、いろんな事助けてもらいました。都心に行ってもがんばれよ。店は違っても応援してるからな。本当に、今までお疲れ様でした。」



そう言って私に花束を渡す



「ありがとうございました(´;ω;`)ウッ…初めて働いたキャバクラで、いろんな事教わりました。いろんな迷惑もいっぱいかけて、この前もドリンクイベントで騒動も起こして、それでもこうやって送り出してくれて感謝の気持ちでいっぱいです。本当にこの店で働いててよかったです。本当にお世話になりました。」




「たまには遊ぼうね!一緒に都心のホスト行こうね」



アヤが泣きながら言う


「ゆいさぁぁぁぁぁぁぁぁん(´;ω;`)ウッ…本当にたくさんお世話になりました。これからも、メールとかしますからね。また相談乗ってくださいね。」



ミレイが泣きついてくる




本当、みんないい子だったな・・・


初めて働いた店

水商売の基本を全部学んだ店

新人の頃からの思い出がいっぱいあって

今でも、またあの店であの仲間と働けたらなって思ったりします




キャバ嬢やってて良かった・・・





でも、明日からは渋谷のイメクラ嬢として働く私

また、新たな世界で新人としてがんばらなければならない




もし、イメクラを辞める時が来たら

その時、イメクラ嬢やってて良かったと思えるのだろうか?





絶対ない!




自分で即答して笑えた