「いらっしゃいませー」
こうちゃんと一緒に店に入る
「じゃ、後でね」
そう言い、私は更衣室に向かう
「最近いい感じだな。」
店長がすれ違いざまに私に言う
「あざーす」
そうだよね、いい感じだよね
そー君を好きになってからも、ユリエとコンビ組み始めてからも
私の指名グラフはあがり続けてる
何も気にすることないじゃんね・・・
そー君も好きだし、ユリエも好きだし
2人の間に何かあったとしても、私には関係ないよね
2人と仲良くできるよね・・・
仕度を済ませて、こうちゃんの席に向かう
ヘルプについてるのはユリエだった
見た感じ、接客に特に問題はなさそうだが・・・
こうちゃんも普通に笑顔で話している
問題ないよね・・・?
「おまたせー」
そう言って、こうちゃんの隣に座る
一瞬、変な間があった
「主役登場♪」
その間を消すかのようにユリエが言う
何事もなかったかのように会話が始まる
気のせいだったのかな?あの変な間は・・・
ユリエがヘルプから外れると、こうちゃんが言った
「ゆいちゃん、都心に行くって決めたの?」
「え??まだ、決めてないよ。」
「ユリエちゃんが、ゆいは都心に出るって言ってたからさ。」
「ええ????ユリエにはまだ、そんな話ししてないよ~。」
どっから、そんな事になったんだ??
「ってことは、近いうちに本当に出ようかなと思ったりはしてるの?」
「んー・・・もしかしたらだけどね・・・。まだ、はっきりと決めてるわけじゃないけど・・・」
「そっかぁ。誰かにその話した?」
「んー・・・アヤにはちらっと話したけど・・・。」
「アヤちゃんからは洩れそうもないけどねぇ・・・。」
「うん、アヤからは洩れないと思うんだけどなぁ・・・」
「とにかく、やっぱりユリエちゃんとは深い話しないようにね。」
「・・・うん。」
なんか、今回だけは頷けた・・・
ユリエがなぜ都心に出ることを知ってたのかは別として・・・
それを、容易く客に話すのはいただけなかった
最良の相方だと思えてたはずなのに・・・
深い話もできない相方か・・・
なんか、変なの
ちょっと、憂鬱な事ばっかだな・・・