飲み始めて1時間たった頃
「いらしゃいませ~」
営業スマイルで、そー君が入室してきた
「あ、やっときたー。指名してんのに遅いんじゃないのぉ?」
アヤが冗談めいて文句を言う
「蒼希くん、久しぶり~」
ユリエが挨拶する
「うわぁ、ユリエちゃん!?え、何この組み合わせ・・・・」
驚きながら、私の隣に座る
「お仕事お疲れ様。」
そう言って私の頭をなでる
「ゆい、今ユリエちゃんと同じ店なの?」
「うん、結構コンビ接客してるよ(*´∇`) ユリエ、おもしろいし、話しうまいから一緒にやりやすいの」
そー君の顔が少し歪む
そして、小声で言った
「ユリエちゃんに付き合ってるとか言ってないよな?」
「言ってないよ。さすがに言えないでしょ。アヤくらいしか知らないよ」
「ならいいけど・・・」
なんだそれ・・・
さすがに、ホストと付き合ってるとか軽々しく言わないよ
してないとは言うけど、そー君だって色恋してるかもしれないし・・・
そんな、営業妨害になるような事するわけないじゃん
そっから、そー君はしばらく黙って考え込んでたようだった
たまに、黙って考え込むことがあったから
私は特に気にしないで放っておいた
考え終わったのか
「ちょっと、はずすね」
と言って、そー君は席を立ち退室してった
「ゆい、全然話ししてないじゃーん。」
ユリエがすかさず指摘してくる
「あー、なんか色々大変みたいだよ?まぁ、落ち着いたら戻ってくるんじゃないのかな~。」
「そんな、呑気なぁ・・・お金払ってるのに、それでいいのー?」
まぁ、普通だったら怒るかもだけど、そー君だしなぁ・・・
「代表だから、たまにはそう言う日もあっても仕方ないんじゃないかなーって思うようにしてるし~。まぁ、そんなに気にならないからいいんだよ。」
「ふーん」
なんか、納得したのか、しないのか・・・よくわからない反応だった
戻ってきてからはそー君の態度は普通で
みんなで楽しく飲めた
ユリエも結局潰れずに終わり
3人で店を出た
「いやー久々に楽しかったなぁ」
ユリエが満足そうに言う
「でも、一つ気になることがあるんだけどー・・・ゆいって、蒼希くんとつきあってるの?」
ほらきた・・・
「え、つきあってないよー。そんな風に見えました(ノ´∀`*)?」
ふざけて返す私にユリエは
「ならいいんだけどー。あの人の色恋には乗らないようにね~。相方からの忠告だよん。」
え・・・すでに、乗ってるんですけど・・・
色恋だかなんだかわからないけど・・・
「はいよ。忠告受け取ったよ。」
動揺してるのがばれないように、適当に返す私
内心、ユリエはそー君の何を知ってるのかとドキドキしていた
ユリエは私よりも前から、そー君を知ってるわけだし・・・
そして家に帰ると、そー君の尋問が始まった
ユリエは店でどんなだとか、私とどんな話をするのか、ユリエの接客スタイルなどなど・・・
そして、さっき言われた事を伝えると
「よし、もうユリエちゃんとは仲良くするなよ。一緒に遊びに行ったり、必要以上に仲良くなるなよ。」
ええええええええええ!?
コンビ接客してるのに・・・それはムリですがな・・・
しかも、私は結構ユリエの事を気に入ってるのに・・・
いきなり、そんな事言われてもね・・・
「なんで?」
「なんでも!いいから、仲良くするな。それから、何を言われても俺を信じてろよ。」
なんで・・・まるで、ユリエから何か言われるみたいな・・・
ユリエはそー君の何を知ってるの?
そー君がこれほど、強引に拒否するなんて・・・
そんな、やばい事なの??
いったい・・・なんなのよ・・・
なんだかわからないけど
きっといい事が起こるわけではない
それだけは、わかった
いったい、ユリエとそー君には何があるんだろう・・・