太陽の光がまぶしい・・・

久々に大学へと出かけた私だったが


しばらく来ない間になんだか自分の居場所ではなくなってしまった

そんな、感覚に襲われていた


もともと、講義の内容なんて聞いてなかったし

出席だけとって、退室したりがほとんどだった

それでも、久しぶりだからだろうか・・・何か違和感があって落ち着かなかった


外のベンチに腰掛けて友達が来るのをぼーっと待つ


昼間外に出るのなんて何日ぶりだろうか・・・

最近は夕方起きて仕事に行き、仕事が終わればそー君の店で朝まで飲み

そして帰って夕方まで寝る

そんな毎日の繰り返しだった



まだ、肌寒い季節ではあったけど

春が近づいていて、太陽の光を浴びるのが心地よかった

眠くなるな・・・



「ゆい!」




友達に呼びかけられ我にかえる



「おひさー」


「まったく、本当に全然来ないんだから!ほとんど同じ講義取ってるからいいものの・・・そうじゃなかったらとっくに単位ピンチだよ?」


「本当だよね・・・。んでも、もしかしたら大学辞めるかもしれない・・・。なんか、そんな気がするよ」


「あたしも、そんな気がするよ。でも、なんか今の方が生き生きしてるんじゃない?前のゆいはなんでも適当にそれなりにこなしてて、やればもっとできるのに、上を目指さないで。向上心ってのがなかった感じだったけど。」


「そーだった?」


「うん。でも、今は何か目標があるのか、目が生き生きしてるよ。たとえそれが水商売だったとしても、その目の方が見てていいね。」


そんなに、違う物なのか・・・

自分ではそんなに実感はなかったが

友達に今の方がいいと言われて少し自信がついた気分だった

大学を辞める事にふんぎりがついてなかったが

今の友達の言葉で、大学をやめて都心にでる決心がついたような気がした



友達に、出席をとっておいてもらったお礼を渡し

大学を後にする


夕方の4時・・・仕事までにはまだ充分時間がある

何をして時間を潰そうか・・・

とりあえず、片っ端から客に営業メールを送ってみる




あ・・・



藤崎 幸太



・・・とりあえず、メールをしてみる

仕事中だったら返事は返って来ないだろう



しかし、返事はすぐ来た



仕事でなく、私の店の最寄り駅で買い物をしてると言う

・・・ヒマだし遊んでもらおうかな






駅の改札で待ち合わせ、とりあえず喫茶店に入る



「昼間会うのと店で会うのじゃやっぱ印象違うね」


「格好からしてね(ノω`*)」


「今日も仕事なの?」


「うん、9時出勤だよ~。後4時間もあるの・・・」


「じゃーそれまで遊び行こうか!何したい?」


何って・・・最近の若い子達って何して遊ぶんだろうか・・・



「んー・・・普通何して遊ぶんだろ(´・ω・`;)?」


「じゃー俺決めていい?」


決めてくれるのが一番助かる


「うん!」



喫茶店を出て、連れてかれたのは・・・



「パチンコ屋!?」



「俺も、スロットするしー、ゆいちゃんもするでしょ?だから、共通の趣味でわかってるのこれだけだからさ。」



「なるほどね」



「それに、ゆいちゃんと出会えたのもパチンコ屋のおかげだしね。初デートがパチンコ屋ってのも強烈でおもしろいでしょ?」



「初デート♪」


その響きにふわふわしながら、こうちゃんの腕に絡みつく


・・・そう言えば・・・そー君と腕組んで外歩いた事ないな・・・

擬似恋愛でも腕組むのにね・・・




2人並んでスロットの前に座る


「んじゃぁ、勝負ね!どっちが金額少なく当たり引けるか勝負!!」

そう言って私に1万円を渡す


え・・・スロット代まで出してたらお金かかってしょうがないじゃん

パチンコ屋の店員ってそんな金持ちなの??


とか、思いつつもその金で打ち始める私



スロットするのも久しぶりだなぁ・・・

昔はよく打ってたけど・・・

そー君と付き合いだしてからはまったくやってなかった



なんて思ってるとさっそく当たった・・・



「え!?」



2人して驚く・・・




「まだ、1000円しか入れてないよww」


「うわー、すげー引き。さっくり負けちゃったじゃん。俺かっこ悪いなぁ・・・」


「じゃぁ、終わりまでに増えたメダル勝負ね♪お互い全部のまれてたらご愛嬌(*´∇`)」



2人でスロットの話をしながら、打ち続ける
基本的に誰かと来ると、あんまり勝てないイメージだったのだが

2人していいペースでメダルを出して行く


終了してみれば二人合わせて15万勝ちと言う快挙だった



「いっぱい勝てたねー♪」


そう言いながら私にお金を渡そうとする



「え、いいよ。元手はこうちゃんなんだからこうちゃん全部もらいなよ。」



「でも、1000円しか使ってないじゃん。俺が全部貰うのも変だよ。」



「えー・・・さすがにこんなに受け取れない・・・」



そう言うとこうちゃんは5万を私に渡してこう言った


「じゃぁ、残りで一緒にお店行くよ。それでいいでしょ?」


「え!そしたら、あたしが5万貰うのもおかしいじゃんか!」


「いいから、いいから~。さ、飯食って同伴しよう。」


キャバクラあんま行かないとか言うわりに・・

キャバクラ慣れしてるような・・・


侮れない男だな・・・



腕を組んですっかり陽が落ちて、夜になった街を歩き出す


色恋ってこんなにおいしいものなの???


まだ、たいして色恋らしいことをしてなかったが・・・

とりあえず、いい感じに進んでるように思えた


何より、臨時収入の5万が嬉しかった




これで、そー君に使えるお金が増える



そんな風に思ってしまう私には、きっとお金はそー君のために存在してるような物だった

自分は最低限の生活ができればいい・・・





お金を使う事への躊躇なんて、もう微塵もなかった