蒼希さんが目を覚ました



慌てて涙をぬぐう私



「おはよう・・・」


でてきたのはその言葉だけ・・・

他に何か言ったら・・・また泣いてしまいそうだった


緊張しながら蒼希さんを見つめる私

何か言って・・・

この状態が苦しいよ・・・




蒼希さんが無言で私にキスをする




涙がこぼれる・・・




「ごめん・・・今更謝ることじゃないし・・・許してもらえるとも思わないけど・・・」




泣きながら首をふる私

理由が知りたい・・・許せるかどうかなんて・・・

こんなに好きなんだから許せてしまう


ただ、こんな事になった理由が知りたい・・・




「ゆいを送った後に、店に戻って。アヤちゃんと話したんだ。それで、仕事場でのゆいの事とか、昔のゆいの話とか色々聞いて・・・それで・・・。俺はゆいの事何も知らないし、なんか自分でもよくわかんないんだ。ただ・・・仕事が終わって・・・真っ先にゆいに会いたくなって・・・それで家まで来たんだ。」



泣きながら話を聞く私



「それで、会えれば満足するかなって思ったんだけど。寝巻き姿で、俺の知らないゆいがいて・・・。なんか、抑えられなくなって・・・。どうしたら、ゆいの事がわかるのかなって・・・どうしたら、ゆいが俺のものになるのかなって・・・それで・・・気がついたらあんな事をしてしまってて」




私はあなたのものになれるの・・・?



「今更、許して貰おうとか思わないけど・・・ただ、ひどい事をしたかったわけじゃないんだ・・・。傷つけたかったわけじゃないんだ・・・」




涙が溢れてくる・・・

自惚れてもいいのかな・・・



「少しは私を好きでいてくれてるって思っていいのかな・・・?」




泣きながら、蒼希さんに問う




「自分でもわかんないんだけど・・・好きなんだと思う・・・。会ったばっかでこんな事言うのも信じてもらえないだろうし、俺・・・ホストだしな・・・言っても色恋って思われると思った。」




いきなりな告白に動揺して、何も言えない私




「もし、許してくれるなら・・・俺の女になって欲しいんですけど・・・・」





「私も・・・好き・・・です・・・。」




もう、何を言えばいいのかわからない

でも、伝えたい気持ちはこれだけだった




その言葉に蒼希さんは笑って私にキスをした






それから、2人でいっぱい語りあった。

お互いの事をいっぱい話した。

2人の距離を縮めようと・・・





こんな幸せ、そう長く続かないなんて・・・

微塵も思ってなかった・・・


彼と付き合って一番幸せだった瞬間だったのかもしれない・・・



これから、訪れるいくつもの試練

自分の人生が大きく変わるなんて予想はこれっぽっちもなかった




でも、あなたのためなら・・・

何でもするよ・・・

そう思ってたことに、今でも後悔はないんだよ