役者・吉田ケツのツケ帳

役者・吉田ケツのツケ帳

ついにアラカンの範疇に達してしまった舞台役者、吉田潔の、仕事でのアレコレ、日常感じたアレコレ……あと、公演情報なども……

昨今、コンビニ各社に於いて、所謂名店と
呼ばれる店とコラボした、攻めたカレー商品を
売り出している事は、既に皆様も周知の事か
と思う。その流れの中で唯一、ローソンのみが
やや乗り遅れていると感じられる状況が
続いてるの感は、どうあっても否めなかった。
それがこの夏、一気に盛り返しを図って来た。
名店と呼ばれる各社とコラボした商品を、
一気に8品もぶっこんで来たのだ。
上記写真はローソンの今回カレーフェアの
公式サイト(既に閉鎖されてしまったようです)
より。

願わくば全てを制覇するつもりで、実食し、
その感想を掲げて行きたいと思う。

先ずは私個人の食べ比べ企画、そして
ローソンのカレーフェアの初日でもある
8/13

伽喱本舗  監修
半熟玉子入り焼きカレーパン
カレーパンに落とし込んだ商品とあって、
正直さほど期待していなかったが、美味い!
カレーフィリングは勿論、パン生地も美味い。
フルーティーで甘辛なカレーでまず普通に
ニヤける。ぶっちゃけ玉子要るか?と思って
食べ進める。割りと最後の方になって玉子に
当たる事になったが………うん。要らん。
あの絶妙なカレーで美味いパンを食うだけで
十分幸せが得られる。玉子でカレーの味が
薄まると、むしろ若干不満にすら感じるw
誤解しないで頂きたいのは、この玉子の
クオリティは凄い!絶妙な半熟感、黄身の
甘さ、白身のプルンと感、全てが完璧だ。
が、カレーとパンのコラボが既に至高クオリティ
に至っているので、無くてもいいかな、
との感覚の方が勝つ。
値段は高いが、ある意味それだけの価値がある
高いクオリティのカレーパン。

Ghar CURRY家  監修
チキチキカレーおにぎり
これも美味い!
普通、カレーおにぎりは、ライスが黄色く
染められていても、そこまでカレー味は
感じない事の方が多い。所謂ターメリックライス
的な感じ。所がこれは、ちゃんとカレー風味が
する。言わばカレー粉ごはん。
その中にバチクソにクミンが効いた、チキンの
ゴロッと感もしっかりある、目茶苦茶攻めた
カレーが入ってる。マジでカレーライスを
握りました!って感じ。今回は敢えて温めずに
食べてみたが、これは温めたら尚更香りが立って
きっと更に美味そうだな。

Ghar CURRY家  監修
鶏ガラの旨味と花椒が香る
                               チキチキ&キーマカレー
若干、寄り弁になってしまったw
ぶっちゃけ、このGharさん、よく知らなかった
が、凄く好きな方向性の店かも知れない。
チキチキは、当然おにぎりと同じ方向性なので、
クミンがガツン!と軸に立ち、そこに
カルダモン、クローブ辺りが、絶妙な
バランスで絡んで来る。大好きなバランスだ。
キーマはやや甘辛味で、そこにホールの
花椒が時折ピリッとパンチを効かせて来る。
そこまでエッジが強くはないのだが、チキチキ
と併せると、また絶妙な化学変化を起こすのが
楽しくて堪らない。
取り敢えず、いつか機会を設けて、この
Gharの実店舗を訪ねてみなければ
と思わせるには十分過ぎる商品であった。

8/14
カレー食堂 心  監修
スープカレー
カレー食堂 心と言えば、下北沢にも実店舗が
あり、行った事もある。基本的に捻りがない
ベーシックな味わいの店という印象である。
申し訳ないが、個人的には敢えて高頻度で
リピートする程の魅力を感じる店ではない。
本商品もトマトベースにバランスの良いマサラ
で仕上げた、万人受けするスープカレー。
実店舗で頂いた物を良く再現しているな、とも
思う。具で入っているキャベツやヤングコーン
等のシャキッとした歯触りも、ちゃんと残して
あるのは素晴らしい。そしてごはんが付かない
カレー単体の商品と言う事に配慮して、
なのだろう。具としてモチ麦を加えてある。
ちょっとしたカレー雑炊のような風情に
仕上げてあるのだ。この工夫は素晴らしい。
ま、歳の割りに未だに大食漢な私には
それでも物足りないが、少食な女性なら
あのモチ麦が加わった分を加味すれば、
軽めのランチには程いい分量に仕上がっている
のだろうなと思える。コラボとしての再現力と
アレンジ力、その共存のバランス感覚には
脱帽の商品と言えるだろう。

伽喱本舗  監修
焼きカレー
ベースは焼きカレーパンと同じカレーなのかな?
スパイスのエッジを効かせたと言うより、
コクと甘味と旨味のバランスでまとめた
と言う感じのするカレー。
そこにチーズをトッピングしてドリア風に
焼き上げて仕上げている。真ん中の具は何?
と思って口に運ぶと、何とスジ肉。成る程。
牛スジのフォンをベースにこの深みのある
味わいに仕上げてあるのか。
ニヤつくような攻めた楽しさは無いが、
ホッとする安定した美味いカレードリア。

8/15
新宿 中村屋  監修
インド式チキンカリー
まちかど厨房設置店のみでの販売な為、
今回の最難関と思われたこちらの商品を、
稽古に向かう途中のローソンでクリアする事が
出来た。味も去る事ながら、容器の工夫が
先ず特筆に値する。中村屋と言えば、
ライスが盛られた皿とカレーボートに入った
カレーが別で提供されるのはご存知の通りかと
思うが、その状態を見事に再現している。
写真右端の、容器のツマミを持ち上げると、
カレーだけが簡単に持ち上げられ、それを
左前方に僅に傾けるだけで、ちゃんと注ぎ口の
形状になっている部分から、気持ち良く
カレーがライスの上に注がれる。
味は老舗らしい、ややトロミのあるベーシック
なバランス。チキンの仕上がりが素晴らしい。
すき家のホロホロチキンカレー並みに、
コンビニのプラスプーンでも簡単にほぐれる程
柔らかく煮込まれたチキンレッグは、それ単体
でも美味い。そこに醤油ベース?と思われる
微かな塩味と更にほんのりとしたスパイス感。
これがカレーと併さると得も言われぬ美味さに。
王道な味は、老舗とのコラボに相応しい。

8/17
100時間カレー  監修
欧風カレードッグ
名店と言うより、最近急激に伸ばして来た大手
カレースタンドチェーンというイメージだが、
今日までこの商品は見掛ける事すら無かった。
ある意味、一番人気だったと言えるのか?
仕事に向かう前にわざわざやや遠回りして、
朝飯を仕入れる為に立ち寄り、やっと見付けた。
温めは1500W 15秒となっているが、
恐らく10秒でいい。
パンがペシャンコになってしまった。
味は悪くない。先ず何と言ってもソーセージが
美味い。皮がパリッとして、中はジューシー。
カレーは甘味と強いコクを感じる、欧風と
言うより、ごっつりジャパニーズな感じ。
スタンドカレーとしては、確かに
ハイクオリティと言えるのだろうな。

8/22
100時間カレー  監修
欧風ハングリーカレー
フェア初期には普通に見掛けていたので、
安心していたら、ある時から突然見掛ける
機会が激減して、ちょっと焦ってた。
だが、本日無事にGET。これで今回の
ローソンのカレーフェアメニューはコンプした
事になる。
やはりカレードッグと基本的には同じ
カレーかな?コク深くバランスの良い
スパイス使いで、万人受けする味。
トッピングの豚バラのガーリック焼きは、
もっとB級な味付けなのかと思っていたが、
意外にもカレールーとのバランスをちゃんと
意識した、程よく控えめなパンチに留めている。
ガーリック一色に染まらず、適度な満足感を
付与してくれる大人な味だった。

以上、8品全て、無事に実食出来た。
全体としてクオリティの高さは申し分ないが
ラインナップがやや地味(という表現は、監修
各店に失礼かも知れないが)かな?
という印象だ。
セブンイレブンやファミマ等のカレーフェアの
ラインナップが魯珈やDELHI、エリックサウス
等の攻めた布陣でエッジを尖らせた商品を
出して来ている事を考えるに、やや無難と
言うか、保守的な布陣だったように感じた。
所謂「万人受け」の枠からはみ出すような
ラインナップは、今回Gharさんだけだった
かな。期間限定のフェア商品なのだから、
そこまでコケる事を案じる必要もないのでは?
このクオリティで攻めた店舗の味を再現して
頂けたなら、私のような人種からは、ローソン
の評価は爆上がりするのではなかろうか?
何か監修各店への批判みたいになっちゃったな。
あくまで私個人の好みの問題だし、どれも
ちゃんと美味しかった事は改めて明記して
今回の食べ比べ企画は終わりに致します。