「笑顔でね」
「控え目だね」

と言われたことにざわっときた


そう言われるのがずっと嫌だった


だから今まで頑張って
笑って
喋ってきた


Happyちゃんに会えて

一緒に写真を撮れる列に並んでる間

何か言おうと考えた

いっぱい
言葉を産み出そうとした

いっぱい伝えてる姿の方が
この雰囲気に合うような気がした



でも

外側の空気から自分を作ろうとするのを辞めた


意識を内に向けて

心の声を聴いてみたら

「ありがとう」の一言で充分だという
想いしか出てこなかった


笑顔と感動の涙は
無理して作れば嘘になる

だから深呼吸してたたずんでみた

先の人達が
一瞬でも早く
Happyyちゃんに近づいていく中で

私は一歩が出遅れた

顔も多分 
真顔で
たたずんでいた

だから「笑顔でね」
「控え目だ」と言われた

ああ やっぱり私は
皆とおなじではない

固い笑顔と
ぎこちない「ありがとう」

それが、私


ずっと打ち消してきた私

考えてみればずっとそうだったのに

私は私を否定してきた

塗り隠そうとしてきた


喋れば喋るほど
嘘の自分を感じてきた


本当の気持ちだけど
本当の自分より
多くの言葉を付け加え

本当の顔に
仮面の笑顔を貼り付けていたんだ


私は喋れない人

私は笑えない人

それでもいいんだ

今日 認めよう



ありがとう好