美月星夜の香水物語~第27夜・ピマンブルラン(情熱的な唐辛子) | 熱帯性恋気圧 by 美月星夜 aka ケンケン

美月星夜の香水物語~第27夜・ピマンブルラン(情熱的な唐辛子)

前回ご紹介したラルチザン・パフュームのスパイシー系ラインの
もう一種類の「PIMENT BRULANT」をご紹介します。



やっぱり夏はスパイシー系の香りが気になりますものね。

ところが…。

こちらの「PIMENT BRULANT」。
日本語のタイトルは「情熱的な唐辛子」なんだけど、
正直、「POIVRE PIQUANT」と同様に、そんなにスパイスな香りはしない。
むしろ、スパイスを期待し過ぎると、肩すかしならぬ鼻すかしをくらってしまう。


「POIVRE PIQUANT」はまったりとした甘さやまろやかさを感じ、
その中にかすかにスパイスがあるんだけど、
この「PIMENT BRULANT」は、青臭さの中にスパイスが感じられるというか。




最初にぼくが感じたのは、
青唐辛子の青々とした感じ。
実にグリーン。
ぼくはグリーン系の香りがあまり得意ではないんだけど、
でもね、その得意じゃないグリーンとも少し違うの。
やっぱりそこがスパイスなんだろうなぁ。


これ、最初公式オンラインで半額だったので50mlを購入したのですが、
飛びが早くて、あっという間に使い切ってしまったのです。
半年持たなかったかな。
なんだかんだ言いながら、出番が多かったのかもしれない。

で、今は100mlを使っているのだけれども、
これもまた一度はまるとやめられなくなる中毒性を持っている。
さすが、ベルトラン・ドゥショフールの作品だけあります。
女性でも男性でも似合うし、夏も冬もいけます。
とにかく一年中つけることができる香りです。
飛びは早いけど(笑)。


でね、一度この香りを知ってしまうと、
もう止められなくなるので、要注意。
中にはこの香りがラルチザンで一番好き!という人がいるくらい。
他にこういう似たような香りをかいだことがありません。
(まぁ、ラルチザンはそういう香り多いけど)

公式HPには次のように記載されていました。


PIMENT BRULANT
ピマンブルラン(情熱的な唐辛子)


真っ赤に燃え上がる情熱の媚薬。

アステカ文明のモクテズマ皇帝を魅了し、15世紀にはウィーンの神学者が使用を禁じたという伝説の媚薬を再現。メキシコの真っ赤な唐辛子とクリーミーなチョコレートを調合した驚きのレシピに、バニラ、ムスク、アンバーをブレンド。モダンに香るスパイスの魔力で、恋人たちの情熱を呼び覚まします。


香調:スパイシー ウッディー グリーン

トップノート:青唐辛子 唐辛子の葉
ミドルノート:赤唐辛子 クローブ
ラストノート:カカオ豆 トンカビーンズ ブルボン島のバニラ


調香師・ベルトラン・ドゥショフール


これを見てもわかるように、この中で一番スパイスを感じるのは、
ミドルノートの赤唐辛子とクローブのみ。
あとは非常にまろやかで、青っぽいクリーミーな香り。

そのバランスがすごいんだろうなぁ。


この香りは昼も夜もOKですが、朝に出勤する時にさっと吹き付けるのも良いかもしれません。
ちょうどお昼ぐらいにはまろやかに肌に浸透しているので、
帰り際にまた別の香りを重ねづけしても良いでしょう。
ぼくが世界で一番好きな香水「バラ泥棒」との相性も抜群。
これを重ねてつけると、青さに華やかさが加わるのです。
というわけで、いろいろな香水のベースにも使えるかもしれません。
お試しあれ!