今日も上天気 -2ページ目

今日も上天気

個人的な覚書。ウェブログって本来はそういうもんでしょ?
有用な情報は多分ほとんど無い、と思う。


思い込みがキツい人っていますね。

他人に共有化されにくい極端にユニークな世界観を持っていて、
その世界観に合致しない事実が提示されても、それをすぐに脳内変換してしまい、
結局すべてを自分の独自の世界観を補強する材料にしてしまう人。

いや別に、脳内変換がイケナイと言ってるわけじゃないですよ。それ自体は誰でも日常的にやってることだし。
人は自分の思想言動に一貫性を求めるものですが、他人の言うことをいちいち真に受けて動揺してたんじゃ一貫したパーソナリティなんか築けないもんね。そもそもインプットを処理してシステムに調和させるのは、生物に当然に備わっている機能です。

が、思い込みが強いヒトの場合、その変換の手法がラジカルというかドラスティックというか創造的というか...

言うなれば、脳内変換機能が通常よりも高いんです。異常に亢進している、と言ってもいい。
たとえば標準的な人間の処理が「リライト」だとすると、彼らのは言うなれば「クリッピングと再構成」なんですね。
文脈なんか完全無視で他人の言葉を容赦なく切り刻み、自分の見方と矛盾しない部分だけを取り入れて再構成し、残りはゴミ箱に捨てちゃうらしい。

部下の男子社員に「残業頑張ってるのはいいけど遅刻が多いのは困る」と苦言を呈したところ「ありがとうございます♪」とあっかる~く返されて呆然とした、という知人がおります。彼の発言の後半部分はサクッと削除され、「残業頑張ってる」という部分だけが認識されたもんで、「オレって褒められてる?」と錯覚してしまった。だから「ありがとう」。特に非難するほどのことじゃないけど、ちょっと痒い。

こういう人が恋に落ちると、時として物凄く面倒なことになる。
「不都合な真実」を脳内変換によって都合がいい事実に変えてしまう、という日頃の認知パターンのせいで、
自分が好きになったんだから相手も応じてくれるよね、と楽観的に考えてしまうことが多いからです。

「好意を示せば好かれるはず」という前提でアプローチされたんじゃ、相手には逃げ場がない。
「ノー」という選択肢は初めから用意されてなくて残るは条件面の話し合いだけ、みたいな仕掛け方であります。
しかも、異常亢進した脳内変換機能のせいで相手の恐怖や嫌悪の表出にも全く気付かない。
ご本人自覚ないけど、ストーカーとしてかなり有望な資質を備えてます。

なんか見てきたようなことを書いてますが、実はリアルの知り合いに上記に該当する人がいるんです。

腰痛で整形外科に通っているアラフォーの女性なんですが、最近その医院の理学療法士(20代らしい)が自分に惚れてるという妄想に陥ったようで、夜昼かまわず電話で「相談」してくるので困っている(彼女の主張を「妄想」と断定できるのは前にも同様なことが何度かあったから。この種の人の行動って結構ワンパターンなんです)。昨日とうとう耐えられなくなって着信拒否しました。これも前と同じパターン。

私も若かりし頃は「過剰な思い込みは自覚すれば治せる」と安易に考えていたので、彼女にそれとなく「アナタの主張の非合理性」を指摘して逆ギレされたりしてたけど、近頃では「他人の認知パターンは強制的に洗脳でもしない限り変えられない」と諦観するに至りました。もう、思い込みが強い方々は自分なりの自然体でやって行けばよろしかろうと思う。生きづらいことも多いでしょうし、友人知人に着拒されることもあるでしょうが、そのぶん独創的な人生が送れると思います。

考えてみれば、「リライト」よりも「クリッピングアート」の方が独創性は高いですよね。
ま、その独創性が世間一般に評価されるかどうかはまた別の問題ですが。