たとえば、膝に穴が空いたズボン。

 

気になって、糸を引っ張ったり伸ばしたり。

 

そうしているうちに、どんどん穴が広がってしまうように。

 

いま、世の中で起こっている悲しい出来事に、心を寄せるのは大切なことだけど。

 

悲しみに意識を向ければ、悲しみが広がる。

 

怒りに意識を向ければ、怒りが広がる。

 

 

私がすべきことは、自分自身の心を平和に保つこと。

 

笑顔で人と話すこと。

 

喜びと感謝で一日を過ごすこと。

 

そして歌うこと。

 

それが私の世界平和だ。

 

 

人は、目に見えなくてもつながっているから。

 

心は、どこまでも伝播してゆくから。

 

穏やかな心で、今日を終えよう。

 

先日の棚田フェスで出会ったジミーさんこと、柳下浩一朗さん。

 

つくば市で青パパイヤの農園「ジミーFarm」を運営されているとのことで、つくばの友人を誘って訪れました。

 

 

2019年にスタートしたばかりなのに、なんと、パパイヤ農園としては、日本最大規模なんだそうです。

 

 

青パパイヤが実っているところを初めて見たのですが、大きな木にスズナリになっていてびっくり!

 

 

しかもこの木、何年もかけて育てたのかと思ったら、今年の5月に植えた苗なのだそう。

わずか数ヶ月でこんなに大きくなるなんて。

パパイヤの生命力、すさまじい。。。

 

青パパイヤに含まれる酵素は、有害物質の分解や免疫力の強化など、さまざまな効果があるそう。

酵素だけでなく、人の体に必要な栄養素をたっぷり含んだ、スーパーフードなのですね。

知らなかった!

 

青パパイヤの収穫、初体験。

 

 

ジミーさんのお仕事は、パパイヤ栽培だけに留まらず、元小中学校教論だった実績を生かして、子供たちを中心に、農業体験をはじめさまざまな交流機会を作っていらっしゃいます。

 

その名も「夢キャンプ」。

 

子供が大好きなジミーさん。

家でも学校でもない、子供がほっと一息つける場所を作りたくて・・・と語るジミーさんの笑顔は、とっても素敵。

 

子供たちみんなを豊かにすることが、ジミーさんにとっての夢なのだそうです。

 

いつも笑顔で、子供のまんま大きくなったようなジミーさん。

 

肩肘張って頑張るのではなく、夢を持って、思いのままに、気がついたら行動している、そんな姿を見ているだけで、なんだか元気がもらえます。

 

 

先日の棚田フェスで、自然の中で歌うことがとても楽しかった私。

 

自分にとって、自然の中で歌うというのが夢だったので、それが叶って嬉しかったという話をしたら、「ではぜひ、夢キャンプでも歌いませんか?」と誘っていただきました!

 

また夢が広がって、嬉しい〜!!

 

 

収穫の後は、友人ご夫妻が経営するレストランで、採れたての青パパイヤをしゃぶしゃぶにしていただきました。

めっちゃ美味しかった!

 

 

最後は、筑波山の美しい夕焼けを眺めて。

 

 

素敵な1日に感謝。

 

 

10月14日、15日。

兵庫県市川町で開催された、棚田ラバーズフェスに参加して来ました。

 

1日目のプログラムは、棚田の見学や、マコモダケ、枝豆の収穫。

そして、それを調理して昼食。

 

料理研究家の辻本宣子さん指導の元、美味しいお料理が出来上がっていきます。

 

実は、私は食べるだけ〜の人でしたが(^_^;

 

マコモダケで作ったメンマや、ピーナッツバターを使った坦々麺など、オリジナリティ溢れる料理は、さすがです!

 

 

大きな土鍋で炊いた、棚田米の玄米ご飯は、とってもおいしかった。

 

 

デザートに配られた、Ponyo's flanさんの、めちゃめちゃ美味しいプリンに、大喜びの大阪体育大学の学生さんたち。

みなさん、スイーツ男子なんですネ(笑)

 

若い方が戦力になってくださるので、とっても助かります。

縄づくりから、会場設営や後片付け等、本当によく働いてくださる、若者の姿は、とっても清々しい。

 

食事のあとは、本日のメインイベント。

明日の大綱引きに備えて、みんなで藁をなって、綱づくり。

まーちゃんうーぽーさん指導のもと、頑張りました!

 

 

 

 

西表島出身のまーちゃんうーぽーさん。

 

西表島では、毎年の豊年祭で、この大綱づくりをされているのだそうです。

 

その土地でとれた稲の藁を使って、その土地の人たちが、小さな子供からお年寄りまで、集まって協力しあって、一本の太い大綱を作り上げる。

 

そうやって、地域のお祭りを全国、そして世界に広めていくことで、世界に平和を広めていきたいという、まーちゃんの熱い想い。

 

一人一人の心が平和なら、世界はきっと平和になるにちがいない。

 

それが自分にとって、多くの方に歌を届けていきたいという、1番の想いになっているので、まーちゃんのこの活動には共感する部分がとっても多く・・・

 

人生をかけて、全力で祭りを広めているまーちゃんうーぽーさんには、もう尊敬しかありません!

 

そして、同じ様に棚田の保全に人生をかけている、棚田くんこと、永菅裕一さんにも、本当に素晴らしいのです。

未来の子供達に、棚田の素晴らしさを伝え、残していこうという熱い想い。

誰よりも働き、みんなのために気を配る棚田くんには、毎度のことながら頭が下がります。

 

 

さて、翌日はいよいよ、棚田フェス本番です。

 

 

 

2023年10月13日、滋賀県東近江市にある、聖徳太子ゆかりのお寺「石馬寺」にて、奉納演奏をさせて頂きました。

 

 

ちょうどこの日は、70年ぶりに石馬寺の秘仏が公開される期間と重なったため、連日、お寺にはたくさんの拝観の方がいらっしゃっているとのこと。

秘仏を拝観に訪れる方々の妨げになるのではと、一時はご奉納そのものが出来るかどうか危ぶまれる自体に・・・。

 

出来る限りの準備と配慮をしつつ、後のことは天にお任せする気持ちで当日を迎えました。

 

初めて訪れる石馬寺。

お寺のパンフレットによると

 

「石馬寺の縁起」

今からおよそ1400年前の推古2年。

推古天皇の摂政であった聖徳太子は「霊地は近江国にある」と占い、馬の蹄に任せて永久に鎮護国家、仏法興隆を祈る道場を求めていました。

 

そして、きぬがさ山の麓あたりに来ると、馬は歩みを止めて進まなくなります。

そこで馬を傍の松の樹につないで山を登ったところ、そこには瑞雲がたなびく風光明媚な風景が広がっていました。

 

聖徳太子は「積年の望みをこの地に得たり」と深く感動し、山を降りると、松の樹に繋いでいたはずの馬が、傍の池に沈んで、石になっていました。

 

この奇譚に大いに霊気を感じ、直ちに山を「御都繖山(ぎょとさんざん)」と名付け、寺を建立し、馬が石となった寺、つまり「石馬寺(いしばじ)」と号されたのです。

 

 

山門跡の傍には、今もその石馬の池が残っています。

 

 

お馬さんの姿は、ちょっとよくわかりませんでしたが。。

 

 

山門跡の先には、「かんのん坂」という、乱れ石積みの階段が続きます。

 

 

いにしえの時代から、多くの人々が信仰を歩いた古道は、とても風情があり、歩いているだけで心が澄んでゆくような心地よさがありました。

 

石段を登り切ると、三百年の歴史を持つ、由緒ある本堂が見えてきます。

中には、今回ご開帳のご本尊、「十一面千手観音菩薩立像」ほか、数々の重要文化財が安置されています。

 

 

中では、ご参拝に訪れた方々に、住職さんが丁寧に説明をして下さいます。

ご参拝の方々が途切れることなく訪れる中、私と、今回一緒にご奉納をする友人の二人も、住職さんのお話しに耳を傾けながら、心静かなひとときを過ごさせて頂きました。

 

そして夕方近くになり、一段落した頃を見計らって、奉納演奏を行わせて頂きました。

 

 

 

ご住職のお話しによると、秘仏のご開帳は、住職在任中にただ一度だけ許されるのだそうです。

けれども、そう簡単に出来るものでもなく、檀家の方々のご賛同がなければ難しく、先代のご住職の時は、一度もご開帳されなかったのだとか。

 

今回、聖徳太子1400年御遠忌ということで、3年がかりでご準備されてきたとのこと。もしもそれがなければ、自分の代でもご開帳は執り行わなかったかもしれないとのことでした。

 

それを思うと、秘仏である御本尊を前にして奉納演奏をさせて頂けたことが、本当に奇跡のように有り難く、感謝しかありません。

 

三重からは、古い友人が来てくれて、とても嬉しく心強い気持ちでした。

差し入れに頂いたスパイスティーは、とっても美味しくて心もポカポカ。

 

ご奉納が終わり、今回取り持って下さった寺庭(ご住職の奥様)の有希子さんと一緒に記念撮影。

 

 

有希子さん、そして今回ご一緒した美保さんとは、共にインド古典音楽を学ぶ、日本ナーダ・ヨガ協会からのご縁。

 

運は人が運んでくると言いますが、素晴らしいご縁に、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。

 

石馬寺ホームページ

 

 

 

話したいことはいっぱいあるんだけけど・・・

 

想いを言語化するのに、少し時間がかかってしまうので・・・。

たった数行のことを書くだけで、平気で1~2時間かかってしまったりするので・・・

 

だったらその分、練習したり曲作りの時間に充てた方がよいのではないか?

なんてつい思ってしまう。

そして、「息抜き」と称してダラダラと過ごしている。

 

 

想いを言語化するって、やっぱりちょっと大変な作業だし、

自分と向き合うのが元来苦手なタイプなので、つい億劫になってしまうのだ。

 

という、言い訳はそこそこにして。

 

 

昨日、YouTubeで森山良子さんの動画を観ていた。

 

 

あの有名な「さとうきび畑」を、どこか大きなホールで、舞台でたった一人、ギター1本で歌っていた。

 

それが、コトリと胸に響いてしまって、大きな衝撃を受けたのです。

 

 

もともと、あの曲は苦手でした。

単純なメロディが延々と続く・・・

歌詞の内容を考えれば考えるほど、辛く苦しくなっていく。

森山良子さんの澄んだ声で歌われると、どこか「逃げ場がない」気持ちに陥る。

 

だから、なるべく聞かないようにしていたのに。

 

小柄な身体にMartin 00-45を抱えて、淡々と歌う姿を見たら、目が離せなくなってしまいました。

 

繊細な歌声と、繊細なギターの音色。

これ以上ないくらいのシンプルさなのに・・・

この伝わってくるものの大きさは一体なんなのだろう。

 

そして、なんてかっこいいのだろう。

 

 

Martin 00-45 欲しい!

いや、そこじゃなくて(笑)

 

 

 

ここ最近、私がギターで弾き語りをしてきたのは、そうしたかったわけではなくて、単純に伴奏者がみつからなかっただけなのです。

 

プロを頼めばお金もかかるし、リハーサルやら何やら、スケジュールを合わせるだけでも一苦労。

いつでも気軽に伴奏してくれる人が身近にいたらいいんだけど、見つからなかったものだから、仕方なく始めた。

 

当然、ギターが上手いわけでもなく、当初は間に合わせのつもりでした。

 

で、やってみて気づいたのですが、ギターの弾き語りって思っている以上に難しい(汗)

 

やっている人は、当たり前みにたいに上手に歌いながら弾いていますが、いざ自分がやるとなると、とっても大変。

 

なんでも、ギターを始める人の9割は、途中で挫折するのですって。

だから、人前で弾き語りをしている人って、やめなかった1割に入っているひと。

誰にでも簡単に出来そうで、実際はそうでもないのが弾き語りなんですねぇ・・・

 

かくして、私の練習時間の9割はギターに費やされることになったのですが、このギターが、びっくりするほど上手くならない。

どう頑張っても間違える。

 

その上、記憶力悪いものだから、コード進行が覚えられない。

譜面を見ないで弾こうとすると、記憶力テストみたいになってしまう。

 

ギタリストになろうってわけではないのに、こんなに頑張ってギター練習して、あんまり成果も出なくて、この方向性は正しいのだろうか・・・?

 

と、いつも思っているのです。

 

 

そこに、森山良子さんの動画。

カッコ良すぎる。

 

音楽って、ホントは誰かと共に奏でることで生まれるシナジーが醍醐味だと思うのです。

それはすごくそう思う。

 

ただ、弾き語りでなければ表現できない何かもまた、確実に存在している。

それは薄々感じてたけれど・・・

 

森山良子さんの歌う「さとうきび畑」を聴いて、強く納得したわけです。

 

 

「神は細部に宿る」God is in the details.

 

シンプルなものほど、ごまかしがきかない。

奏でる人の力量はもちろん、人間性の全てが音に現れるから。

とても怖い。

でも面白い。

 

それが弾き語りで歌うということだと思った次第。