時々、本当に良質な生の音楽を、身体に染み込ませてあげるって、すごく大切だなって思います。
 

昔は音楽を聴くといえばレコードだった。

その次は、CD。

 

いまや、若い人たちはCDすら聴かないのかもしれない。

 

昔は、アンプやスピーカーにこだわって、いかにいい音で再生するか、苦心したものだったけれど、いまはそんな人は少数派なのかもしれません。

そこにお金をかけなくなったのかも。

 

いつの間にか、音楽を聴くというのは、パソコンでYouTubeの動画を再生することだったりするのかも・・・。

 

 

それはそれで、いいのかもしれない。

便利だしね。

 

でも、心が打ち震えるほどの感動を味わおうと思ったら、やっぱり音楽はライブで聴くのが一番!

 

 

というわけで、先週、久しぶりにピアニスト黒田京子さんと、ヴァイオリニスト喜多直毅さんのデュオライブを聴きにいって来ました。

 

 

 

 

演奏中の写真は撮れないので、ご紹介出来ないのが残念なのだけど・・・。

 

天才って、こういう人たちのことを言うんだろうな。

 

 

目を閉じて聴いていると、自分がどこにいるのかわからなくなる。

 

まるで、広い空間の中で、オーケストラの演奏を聴いているような錯覚を起こして。

だから目を開けると、すごくびっくりする。

 

こんな狭い場所にいた自分を思い出して、ハッと我に帰ります。

(ゴメンナサイ。でも本当に、都内のお店って、狭いところが多い)

 

ヴァイオリンという小さな楽器と。

一台のアップライトピアノ。

 

マイクもなく。

どうしてこんなにも豊かな音が奏でられるんだろう。

 

表現と演奏が、一体になってるって言ったらいいのかな。

 

感じたままの音が、楽器を通して伝わってくる。

そこにズレがなくて、技術と感性と表現力が一体となって、怒涛のように押し寄せてくる。

 

自分が、広い広い宇宙空間に、ぽーんと投げ出されているような、何かわからない場所に連れて行かれているような。

こんな体験、そんなに簡単に味わえるものではなく。

 

すごい贅沢。

ものすごい贅沢。

 

まさに、耳のごちそうです。

 

 

音のパワーを吸収して。

 

さあ、自分も頑張ろう。