実はただいま、初のオリジナルCDを製作中です。
歌をうたっていますと言うと、よく聞かれるのが、
「どんな歌を歌っているんですか?」という質問。
それを聞かれるたびに、何と答えたらいいのか、自分でもわからなかった。
ジャズとか、演歌とか、そういう一言で言いあらわせるジャンルがあればいいんだけど、そういうわけじゃないし。
ざっくり言うと、「癒し系」な感じなんだと思うけど・・・。
だけど「これです」と言える、具体的なものがあるわけじゃなくて。
だから、ちゃんとカタチとして人に聞いてもらえる音源を作りたい、というのが、長い間の夢でした。
実は数年前、自分の作詞で、ある音楽家さんに5曲ほど作って頂いたことがあるんです。
その時は、やる気満々で、レコーディング直前まで作業は進んでいました。
でも、なぜかふと、違うような気がしたんです。
一度そう感じると、どんどん違和感が拭えなくなった。
自分の歌詞に対して、イメージ通りの曲を作って頂いて、どの曲も、なかなか良い曲出来栄えだった。
だけど・・・。
どうしてかわからないけれど、「これは自分ではない」と思った。
本当は、たとえ違和感があっても、もうここまで来たのだから、ちゃんと形にしてしまう、ということも考えたのだけれど・・・。
多分、出来上がったCDに対して、「これが自分の作品です」って、言えないような気がした。
この作品は、「どんな歌をうたっているのか」という問いに対する答えじゃない、と思った。
それで、曲を作って下さった先生には、大迷惑をかけてしまったけれど、その時のCD製作は一旦白紙に戻したのでした。
そんなことがあって、それからまだ色々紆余曲折があったんだけど・・・。
結局、自分の内側から出て来たメロディじゃないと、ダメなんだってことが、何となく自分でも理解できたのは、つい最近のこと。
自分から湧き上がって来るメロディが、実は自分自身を癒してるんじゃないかって思う。
だから、曲の良し悪しではなくて、私は私のメロディを歌うってことが、大切だったのかもしれない。
そして、もしかしたら、同じように傷ついた誰かの心が、癒されるのかもしれない。
歌い始めた頃、今考えたら、本当にまだまだヘタクソだった。
それでも、その歌をいいねと言ってくれた人がいて、そのおかげでここまで続けて来られた。
自分の歌を否定するのは、その応援してくれた人たちの心を否定するのと同じこと。
だから私は、もっと自分の歌をリスペクトしてあげたいって思う。
考えてみたら、最初にコンサートで自分の曲を歌ってから、まだやっと1年なんですよね〜。
うまくいかないことも、あって当たり前。
それでも、チャレンジし続けなくっちゃね!
ソングライターとして、まだまだ、よちよち歩きのdakaraなのです。