ビジネス書のようだけど、ビジネス全く関係ない私が読んでもすごく面白かったので。。

 

著者のゲシェ・マイケル・ローチさんは、インドの山奥で20年も修行をしてきて、ビジネスの経験が全くなかったにも関わらず、ある日チベット人の師匠から、

「山を降りて、1年で100万ドル稼いで来なさい」と言われたそうです。

(なんという無茶ぶり・・・)

そして、元手の資金も、ツテも、何もないところから、年間売上2.5億ドルの企業を育ててしまった、とんでもない人。

 

その成功に至るまでのことが色々書いてあるのだけれど、その根底にあるのが「金剛般若経」にあるというのが面白い。。。

 

 

実は私、この本を読んではじめて、仏教でいう「空」の意味が理解出来ました。

すごく、説明がわかりやすいんです。

 

あと、一番自分の中でヒットしたのが、

「災いはそれ自体が最大の福」という言葉。

 

「古代チベットの知恵によれば、常に順風満帆であることは最も好ましくない状態です。なぜなら、物事が順調であるかぎり物事の成立について疑問を抱くことはないからです」

 

確かにそうですよね〜。

人は失敗したり、うまくいかなかったり、トラブルに巻き込まれた時には、必死になって原因や解決策を探すけれど、順調な時は、ついその状況を当たり前と思ってしまう。

 

私は、しょっちゅう失敗したり、うまくいかなくて落ち込んでますが。。。

 

どうやったら音程外さずに最後まで歌いきれるのかしらとか、どうやったら、裏声と地声の境目の声が安定するのかしらとか、いつも必死。

 

そして、ちょっとは上達したから、次はきっとうまくいくと、毎回思うのに、ライブが終わるたびに、やっぱり落ち込んでいる。。。

順風満帆だったことなんて・・・ないっ!!

 

こんなに打たれ弱くて、すぐ落ち込む自分が、よくやめずに歌い続けているのだと思います。

 

思うけれど・・・結局、好きなことって、やめろと言われたってやめられないんでしょうね。

まあ、続けていける環境にある、というのも大きいかも。

そう思うと、やっぱり自分は失敗ばかりではあるけれども、恵まれているんだな。。。

 

「続けることが一番の才能」という言葉があるけれど。

案外、それって本当のことかもしれないですね。

 

 

あっ、話がそれちゃったけど。

うまくいかない出来事は、それ自体が貴重な学びのチャンスってこと。

まあ、わかっていても、辛い経験は、あんまりしたくないのがホンネです。。

 

なんでも、チャレンジしていくってことは、大変なことの連続ですよね〜。

 

自分、まだまだ甘いかも。。。