世界のトラックは、オリンピック効果もあってか自転車ロード大国のヨーロッパを中心に
特定チームの争いで出番のないロードから、種目拡充したトラックに人材が集まり、
女子の短距離も、つい数年前ならメダル獲得可能だったタイムで、
10位以下の圏外というレベルにまで短距離層が重厚になった。
女子スプリント予選も、
平地で10秒台が必ず数人出て、
11秒0台、1台が小数点以下で並び、
11秒2台で参加選手数次第の予選通過ギリギリという状況。
これはやはり、機材の開発の力以前に、
上位選手の数そのものが違うと見るべきだろう。
バンクの立地条件その他で異なるが、
概ねメダル圏は10秒90、予選通過は11秒25前後のレベルになって来ている。
一方で日本の女子短距離のレベルアップは目覚ましく、
特に前田はロンドン五輪の2012年に
日本記録の11秒52を何度も破り、低地11秒2台(前橋選考会は非公認の可能性)にまで縮め、
世界大会(世界選手権、五輪)の予選突破ラインに到達した。
フライング200
(低地)
11"23 かよの前田 2012前橋,2014泉崎
11"45 たかこ石井 2015ドイツ
11"50 さくら塚越 2016伊豆ベ250より換算
11"52 さゆり大菅 2003スイス
11"53 かなこ加瀬 2015伊豆ベ
11"586まや太刀川 2003スイス
11"588りょうこ中川 2011前橋公認取らず
参考
標高1000m以上の準高地
11"01 かよの前田
11"16 ひろこ石井
11"28 かなこ加瀬
プロ・アマのセパレートカテゴリーだった時代は
男子は競輪選手が自主的に合宿に参加し、
5月の全プロを代表決定戦にしていたのだが、
プロ・アマ統合されてから、
ナショナルチームが立ち上がり、
お呼びの掛かった数人だけが年間を通して競技合宿を続けるシステムとなった。
1993年以降、スプリント予選すら通過出来ず、競輪の延長では太刀打ちできなくなった惨状から、
競技に特化した強化策が急務だったので、その存在は有効であった。
しかし人選組織という体制は、選手の競技離れを引き起こした。
人選だと、仮にどんなに客観的検討による結論だとしても、
選手は精神的にダメージを受けてしまう。
良く中学や高校で、顧問のレギュラー選手人選を巡って、
生徒同士が感情的になり、たまにリンチ殺人まで起こるじゃない。
精神科では自意識過剰、心理学では生徒の甘え依存と孤立への恐怖心など問診票に書かれるだろうが、
これが選考大会や過去の大会実績を数字にすれば納得するわけ。
同様にこの代表選考も、
直近大会の成績で1人をシードして、
他はシーズン前と、シーズン途中にタイム測定をして選手自らが決着するなど
何か工夫する事がモチベーションを維持に繋がると思う。
特に以前は競輪賞金王選手が必ず参加したから若手も人材が集まったりしたものだが、
今なら人選で弾かれるだろうからと最初から集まらない。
はっきり言えばやるやらないは本人が決める事であって、
国内トップ選手に対して、呼ばれた人しか参加できないという制度は間違っていると思う。
以前、30歳を過ぎてから山田裕仁がナショナルチームに参加し、
残念ながら五輪枠獲得はならなかったが、
ご存知の通り日本国内の競輪で2年連続の賞金王となった。
自分は2001年頃からネットに、トップスピードの劣る選手が捲りで勝つ仕掛けの数値算出や、
日本代表チームに参加していた選手の競輪での活躍などについても延々書いていたのだが、
阿部、菅田、藤巻、久保、高橋健、菅野、中野、北村、尾崎、井上、松枝、俵、松井、佐古、
神山、吉岡、海田、有坂、小嶋、金古、稲村、十文字、太田、伏見…
賞金王やタイトルホルダーが目白押しで、
ナショナルチーム入りによるトップスピードやスピード持久力へのフィードバックについて
かなり力説していたと思うwww
国内の斡旋を減らして打ち込むには、
やはり特別(GⅠ)に常に出ている選手だからこそ。
特に特選シードされるぐらいの選手は
特別決勝にもそのうち何割も優出しているから、
記念以下を幾つか休んでも獲得賞金の大勢にはさして影響がない。
日本には250バンクが少なすぎるし、
あるのは共に伊豆で時間が掛かる。
日本には男子の短距離選手が全国にいるので、
女子には練習環境は恵まれている。
現状、日本は女子の上位とて、
男子自力選手とではスピードもパワーも違い過ぎて一緒に練習が出来ない。
男子A3の自力ぐらいでやっとではないかと思われる。
競輪の上がりタイムはA3以上のものはあるが、
自転車がカーボンディスクとクロモリスポークでは違う上に、
何より仕掛けの位置とペースが違う。
男子はジャンから一気に叩いてホームは全開で行くが、
女子は多くがジャンでスローになって、1コーナー手前からのカマシになる。
男子の12秒4は、女子の展開なら11秒台になる。
しかしそれでも、
女子選手には良いペースメーカーになるので、
世界の舞台で11秒5の先行を10秒9で捲る展開を、
男子選手ならいつでも実現できるのである。
女子は女子同士で勝とうとするとペースが落ちてしまい、
その足でワールドカップに行っても身体が慣れていなくて面喰らうはずである。
それからケイリンはやはり、
世界の踏み出しはスプリントだね。
500TTの平均ペースの持久力では対抗できない。
ハロンタイムはカント上段からなので、
比較的非力な選手でも回転だけでそれなりのタイムを出せるが、
ケイリンは平面で一瞬にトップスピードに上げないといけないので、
フライング・ハロンのように長い助走からのカントでのタイムではなく、
本戦の低速からの踏み出しである。
チームスプリント1走や500TTは
その加速時点に於いてはフライング・ハロンより有効と言えるが、
完全なスタンディングは上半身の使い方の巧拙が大きいので、
ケイリンの捲りにはチームスプリントの2走や、個人スプリント本戦の追込がより有効と思われる。
練習環境としては、自力男子選手を仮想世界としていつでもどこでも出来るとして、
バンク慣れについては、
一先ず海外に行き、バンクと生活に慣れる事からとなる。
実際にレースをしないと細かい所は判らない。
海外渡航には費用が掛かる。
年収そこそこないと頻繁に海外遠征に行っていられないだろう。
逆にだからこそS級トップレーサーは競技も強かったとも言えるが、
予算と複数スポンサーで上手く補助する体制が望ましい。
チームスプリント。
第1走で8割決まる。
先行選手が速ければ後続もそれに引っ張られタイムが上がる。
長塚は偉大なのだ。
北京でスタート直後に自転車が壊れるだけある。
中国の昨年大会の世界記録も、
先日来日した1走の鍾天使が
250mを18秒2ぐらいだったっけ?
これをまともにピタリ追ってしまうと
一緒に失速しながら交替でタイムは落ちるが、
宮金傑が前半から大きく車間を切り、
バックから詰めて直線一気に詰めて交替したのが世界記録に。
2015パリ大会
ラップタイム
18"63 ドイツ(ヴェルテ)
18"68 オーストラリア(マッキュロッチ)
18"35 中国(鍾天使)
個人的な事でどうでも良いのだがwww、
自分はバンクで幾ら練習してもタイム上がらず、
そして練習しているうちに速攻腰を痛めてしまった。
スタンディングは1日の本数を制限し、
また重心移動やフォーム確認には、
全力で走らず、動作確認を重視する事だと思う。
そしてタイムを測定してしまうと、
タイムを出そうと力んでしまい、
重心移動とペダリングのタイミングが崩れたままガムシャラになって改良できなくなる。
マイペースでじっくりやる方が結果的に早く身に付くと思う。
また腰をやりそうな時は負担具合が判るはずなので、
全力で行こうとしてもアドリブで踏み出しを緩めたり、
あと膝の内側とか痛むよね。
日本人は幼少から、
我慢して無理をするほど強くなり、
力をセーブするのは悪い事だと教え込まされて来たが、
一度に負荷を掛けすぎると回数も日数もこなせず、結局駄目になるので、
特に年齢で治りが悪くなった自覚から、
とにかく壊れないようにした。
何故歳を取ってから突然スタンディングが速くなったのか。
車やバイクと紛れて走って来たからwww
大通り街道で
車やバイクに紛れて
スタートで邪魔にならないように
加速だけ頑張り、
後のスピードはモガくと持たないので
スピード乗った所で車に抜いてもらう。
街道は例えば20kmの移動なら
信号間500mを40本立て続けの感じになる。
500をモガいてしまうとリカバリーを入れないと次が走れなくなってしまう。
逆にトップスピードを強化したければ、
500のうちの前半だけか後半だけ飛ばし、
疲れたら以降を流し流しリカバリー入れたり、休憩タイムにしたり。
スタンディング強化時なら一時停止するが、
膝や腰を庇う時やトップスピード強化時なら
信号は手前からノロノロしたり停止しておき、
助走入れてから加速しトップスピードに持って行く。
バイクが一瞬で60ぐらいまで上げるでしょ?
でもその前半はこちらのスタンディングがちょっと速いんだよwww
バイクも重いからね。
バイク追いたい時にはわざとバイクに先に出てもらって、
それを一気に追い掛ける。
大体青信号から100mぐらいは自分とバイクだけ抜け出して
車は後方置いてけぼりだねwww
チャリンコに先に行かれて悔しくて、
車も剥きになって加速して来るんだけど、
ガソリン喰うからあんまり噴かさない方が良いよwww
こういうバイクに対抗するには、
特殊な身体の使い方をしないと無理でしょ?
それで身に付いたのwww
あと街道は車が急ブレーキ掛けるから
車やバイクの真後ろは避けてる。
でも身体休めてマイペースの日なのに、
こちらを何度か見たバイクや車は、
普通に走っているのに加速競走して来るwww
たまにしかやらないよwww
更に休日は本格的なサイクリストがビックリしてこちらに対抗して来るwww
こちらはテーマを持って、例えばスタートだけとか前半だけとか色々やってるから、
こちらを追い掛けても減速したりするから危ないよ!
たまに踏むの止めたら追突されそうになるんだよwww
ロード選手みたいに一定速度の巡行するとは限らないから。
逆にスタートでスクーターとか居ると邪魔になるからスタート行けない。
邪魔だから信号一つわざと先に行かせる。
でも凄いスタート決めて流したら、
(何やこいつ、最初だけかい。持久力ないハッタリみっともねぇ)
とか他の車やロードバイク連中に見られているんだろうなwww
という事でケイリン形式で
バイクに30ぐらいで自転車の横を通過するぐらいの距離で後ろから先にスタートしてそのまま70以上に突っ走ってもらい、
それを自転車が追い掛ければ再現できるんじゃない。
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