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■何故、監督は2・3区での一気を予告出来たのか(東京箱根往復・関東大学駅伝)

 

 

 

文春オンラインより

 

 

 

    箱根駅伝の裏側    青学大・太田蒼生はなぜ、駒澤大・佐藤圭汰との勝負に勝てたのか…箱根駅伝2024「TVに映らなかった名場面」往路編
箱根駅伝の裏側




青学大・太田蒼生はなぜ、駒澤大・佐藤圭汰との勝負に勝てたのか…箱根駅伝2024「TVに映らなかった名場面」往路編
 



 下馬評を覆し、青山学院大が2年ぶり7度目の総合優勝を果たした第100回箱根駅伝。4年ぶりに声出し応援が解禁され、沿道には約98万人の観衆が詰めかけた。

 コロナ期間中は、箱根駅伝中継でおなじみの文化放送を拠点に観戦していた駅伝マニア集団「EKIDEN NEWS」(@EKIDEN_News)の西本武司さんも、4年ぶりに沿道へと足を運んだ。

「最近はメディアとして五輪や世界陸上に取材に行ったり、『あまりに細かすぎる箱根駅伝ガイド』(ぴあ刊)という本を毎年作ったりもしていますが、僕の原点はただの駅伝ファン。だから今回は原点に立ち返って、いちファンとして沿道をブラブラしながら箱根駅伝を見ようと思って。スマホでTVerを見ながらレース状況をチェックしつつ、観戦を楽しみました」という西本さんが、毎年恒例、テレビには映らなかった”細かすぎる名場面“を振り返る。




 まずは「往路篇」をどうぞ!(「復路編」もお楽しみください)。





【1区】駒澤大・篠原選手が見せたファイティングポーズ




 久しぶりの箱根駅伝沿道観戦。往路で味わっておきたいのは、やっぱりスタート地点の大手町。

大手町には始発前から多くのファンが場所取りを始めます。

例年、スタート付近は地下鉄が到着するたびに増え続けていく観客で身動きが取れないほどの大混雑でおなじみだったのですが、アフターコロナの大手町の景色は変わってました。

人を滞留させないために、読売新聞本社周辺は観戦エリアと通行エリアの導線が分けられ、セコム警備員たちによる完璧な案内も。

近隣ビルへの配慮を徹底的に考えた細やかなアップデートがなされていました。
細やかなアップデート。これこそが、箱根駅伝が100回も継続できた所以。




 例えばスタート地点横の読売新聞東京本社前には、当日の区間エントリー変更を知らせる模造紙を貼るための大理石の黒い壁がそびえ立っているのですが(そのために作った壁だと僕は信じています)、
今回は使われておらず、模造紙を貼った看板をスタッフが持って知らせるスタイルに変わっていました。


 ちなみに復路のスタート地点・芦ノ湖はどうなっているんだろうと思って見に行ったのですが、こちらは今まで通り区間エントリー変更を貼るためのベニヤ板が設置されていました。
大手町に比べると、早朝の芦ノ湖に集まる人は少ないからでしょう。


 もうひとつ変化した大手町名物が、読売新聞東京本社の裏側に連なって止まっていた運営管理車。

以前は車に乗り込む各大学の監督に、ニューイヤー駅伝を終えた実業団の監督が新年の挨拶をしていたり、監督にお年玉(笑)や差し入れの食料を渡す観客がいたりで賑わっていたのですが、こちらもアップデート。
スタートの号砲とともに、監督を乗せた車がどこからともなく現れ、選手を追いかけて行くスタイル。監督には簡単に接触できなくなりました。


 もうひとつ変わったのは沿道の景色。コロナ以前は読売新聞とスポーツ報知の小旗が配られていたのですが、アフターコロナは「小旗は振らない」という観戦スタイルが浸透。

選手への声援が直接届くようになりました。
沿道も立ち止まっていいところ、人を流すところときれいに分けられていて、とにかく人流が滞らないようになっていた。
これは1区だけではなく、他の区間も同様で、全10区間217.1kmにわたる完璧なオーガナイズに感動すら覚えました。


大手町のスタートを観たかったもうひとつの理由
 さて、僕には大手町のスタートを観る理由がもうひとつありました。

駒澤大のエントリーと今シーズンの戦力を検討すると1区の選手を当日変更するだろう、走るのは篠原倖太朗選手に違いないと睨んでいたからです。


駒澤大は昨年の箱根4区以来、21区間にわたり他大学の後ろにつくレースをしてこなかった。

今シーズンは序盤から首位を独走するというスタイルで勝ち続けてきたのです。

箱根も最初から独走を狙っているだろう、各校のエースが集まる1区で競り合いとなったとしても、トップもしくは秒差でつなげる選手、そう考えると1区は、ハーフマラソン日本人学生最高記録(1時間11秒)をもつ篠原選手しかいないと思っていたわけです。


 篠原選手は強いだけではなく、ユニークなキャラクターで、アニメの「NARUTO」が大好き。

カメラを向けると登場人物のロック・リーを真似た「シノックリーポーズ」をとるのが、駅伝ファンにはおなじみ。


 駅伝ファンから愛される彼ですが、駅伝や記録会ではいくら良い走りをしても、他の選手がそれ以上の結果を出したりと、他の選手に主役の座を持っていかれることが多かった。

どちらかというと「人気も実力はあるのになぜか主役になれないキャラ」だったのです。


 だから今回こそは「1区のスターになる」と意気込んでいるはずだと思い、1区に足を運んだわけです。


大手町にいけば、区間変更の発表より前から1区を走る走者はアップをはじめますから、主催者発表の前から1区走者を知ることができるんです。

箱根駅伝遺産としてファンからも認定されている通称「寺田交差点」で選手のアップを見ていると、白地に紫の文字が入ったブレイカーを着た篠原選手の姿が。


「篠原だ!」


と興奮している僕を見つけた篠原選手が会釈をしながら近づいてきました。そこで「シノックリーポーズやる?」と聞いたところ「いや、今日はこれで」とファイティングポーズ。


1区で歴代2位の好タイムを出した駒澤大・篠原倖太朗。スタート前にファイティングポーズ


 箱根駅伝1区は18km地点の六郷橋まで力を温存して、そこからスパート合戦が始まるというのがセオリーですが、篠原選手のファイティングポーズは「序盤から僕は行きますよ」というメッセージ。

結果、篠原選手はアグレッシブな走りで区間賞を獲得。

ここまでは思った通りの展開で、

「ようやくヒーローになれたね!」

と全能感に包まれていたのですが、そうは問屋がおろさない。そこが箱根のおもしろいところです。





【2区】青学大・黒田選手の最速シューズに目が釘付け

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1区からはやくも独走状態に入った駒澤大の今季のテーマは「去年の自分たちを超える」こと。

 

2年連続学生駅伝三冠をかかげるのではなく、史上最強と呼ばれた昨年のチームを超えた先に三冠がある。そのように考えた。

 

昨年までエース区間の2区を走っていたのは、大学生でありながらブダペスト世界陸上の日本代表にもなった田澤廉選手(トヨタ自動車)。

 

つまり2区を走る鈴木芽吹選手にとっては「田澤超え」がテーマでした。

 

 

 

 ところが駒澤大との差を詰めて9位から一気に2位にジャンプアップしてきたのが青学大の黒田朝日選手です。

 

そしてその足元に僕は目が釘付けになりました。

 

 

 

 というのも、黒田選手が履いていたのはアディダス史上最軽量の「アディゼロ アディオス プロ エヴォ1」だったからです。

 

 

 

2023年9月のベルリンマラソンで、ティギスト・アセファ選手が履き、2時間11分53秒というとてつもない女子マラソンの世界記録(従来記録を2分以上更新)を叩き出したスーパーシューズ。

 

日本では抽選販売のみで一般販売はされておらず、お値段はなんと8万2500円!(メルカリでは22万の高値がついた)なのに耐久性はフルマラソン(僅か)1~2回分。

 

 

これまで日本人で履くことを許されていたのは、10000mとハーフマラソン日本記録を持つ新谷仁美選手ぐらい。

 

1月1日に行われたニューイヤー駅伝でも履いてる選手はゼロ。

 

そんな貴重なシューズを黒田選手が履いたわけです。

 

 

 

 青山学院大はアディダスがユニフォームを提供する「アディダススクール」。

 

そのため長らく選手たちはアディダスのシューズを履いていました。

 

ところがナイキの厚底シューズが陸上界を席巻したことで青学大もナイキを解禁、一気にタイムが上がり、第二黄金期を築きました。

 

 

 

 それゆえ一時はアディダススクールであるのに試合ではアディダスを履いている選手がほとんどいないというメーカー泣かせな状況でしたが、

そのなかで黒田選手は一途にアディダスを履いていた。

 

さらに試合ではアディダスのマークがついたヘアバンドをつけるなど、生粋の「アディダスっ子」だったのです。

 

 

 

 

 

2区、アディダスのヘアバンドがトレードマークの青山学院大・黒田朝日

 

 

 その貢献度、そして次世代スターとしての資質をメーカーは評価したのでしょう。

 

誰もが履けるわけではないシューズを履いているということが、彼の価値の高さを物語っています。

 

黒田選手は2年生。あと2回箱根を走るチャンスがありますから、これからどのような成長を遂げるのかが楽しみです。

 

 

 

2区のもうひとつのポイントは「大八木総監督を探せ」

 

 

 2区のもうひとつのポイント、それは「大八木総監督を探せ」です。

 

前大会を最後に大八木弘明さんは駒澤大監督の座を退き、駅伝は藤田敦史新監督に引き継ぎました。

 

運営管理車から選手に送られる大八木総監督の檄も箱根駅伝の楽しみのひとつでしたが、それも藤田監督にバトンタッチ。

 

しかし、「沿道で声援を送りますよ」とかねてより公言していただけに、

 

大八木総監督がどこに現れるのか?

 

というのは勝敗に関係なく、駅伝ファンにとってのもうひとつのお楽しみだったのです。

 

 

 

 そんな駅伝ファンの要望に応えてくれたのが、日本テレビとスポーツ報知。なんと大八木総監督に密着取材したのです。

 

スタート直前、読売新聞本社から、日本テレビのディレクターとスポーツ報知の記者を従えてダッシュで移動する大八木総監督を発見。

 

 

 

かつてスポーツ報知の駒澤番を担当するも、誌面デザイン部署へと移動となって、箱根駅伝最前線から外れていた太田涼記者(元順天堂大駅伝部主務)が2日限りの現場復帰。

 

大八木総監督の動きを日本テレビとスポーツ報知が伝え続けるという画期的な試みが実現。

 

日本テレビは大八木総監督の檄をわざわざ「リプレイ」で中継に挟み込み、スポーツ報知は「首相動静」のように1時間ごとの大八木総監督の動きを伝え続けました。

 

 

 

「▼4時45分 ひげをそる」「▼8時号砲とともに愛用のストップウォッチ2つをスタートさせる」って尋常じゃない(笑)。でも、この遊び心すきです。太田記者グッジョブ。

 

 

 

 



【3区】青学大・太田選手はなぜ駒澤大・佐藤選手との勝負に勝てたのか




 2区でアディダスのシューズについて触れましたが、青学大で同じ靴を提供されていた選手がもう一人いました。

それが太田蒼生選手です。


彼も生粋の「アディダスっ子」。

箱根では結果を出し続けている彼ですが、今シーズンはそこまで目立った活躍をしていなかった。

力があるのは知ってはいましたが、彼があそこまでの走りをするとは誰も予想していなかったでしょう。



 3区は序盤は下り基調でリズムに乗りやすいのですが、終盤は海風の影響もあり、体力を奪われて失速する選手が多い。

そのため突っ込んで自爆したら怖い区間でもあるのですが、太田選手は臆せずに前を追って、序盤のうちに駒澤大・佐藤圭汰選手の後ろについた。
ここで勝負があったなと思いました。




青山学院大・太田の力走で駒澤大を逆転


 というのも佐藤選手は先頭で自分のリズムで走ることを好む選手。

高校時代からたとえ相手がシニア選手であっても先頭を走りハイペースで押し切る。それが佐藤選手のスタイル。

駒澤としては、ここで大きくリードをつくる予定だった3区で競り合いに持ち込まれたことが誤算だったのは間違いありません。



 太田選手も佐藤選手のスタイルは研究していたことでしょう。
後ろにつけば佐藤選手は自分を離そうとペースを上げるに違いないと。

10000m27分28秒50(日本歴代8位)という圧倒的な力をもつ佐藤選手を倒すために彼がイメージしたのは「佐藤圭汰を気持ちよく走らせないこと」。
背後でじっくり機をうかがい集中とリズムが乱れた瞬間をつく。見事な駆け引きでした。



 往路終了後、芦ノ湖で大八木総監督と話す機会があったのですが

「圭汰は良い走りをしていた。圭汰だけじゃなく、みんなタイムもいいんだよ。なのに負けたんだよな」

と、理解が追いつかないといった表情で語っていました。


それぐらい太田選手がなし遂げたことは大きかった。
今大会、最優秀選手に贈られる金栗杯は5区区間賞の城西大・山本唯翔選手が獲得しましたが、EKIDEN NEWS的には、太田選手にあげたい。
ニセ栗杯でも金髪杯でもいいです(笑)。
それぐらい見事な走りでした。



3区を走り逆転の立役者となった青山学院大の太田蒼生


 そして好走をした青学大の2人に最新シューズを投入したアディダスにも拍手を送りたいと思っています。

日本で「アディゼロ アディオス プロ エヴォ1」というカードを使えるのはわずかだったはず。

パリ五輪選考レースのMGCやニューイヤー駅伝でもなく、大学生の黒田、太田という2人にベットして(+駒澤大の安原太陽選手も履いた)見事その賭けに勝ったわけですから。





 

 

 

 

 

 

 

 

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■一般参賀(2016年1月2日投稿)

 

 

 

 

 

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武道始めで機動隊稽古に出ているので
あちこちに動員が掛かります。

 

久々の皇居、今回の自分は警備ではなく、只の来訪客としてギャンブル仲間と参加

 

 

今では有り得ないですが、平成初期の皇室行事には、必ず隠れ活動家によるちょっとしたテロがあって、

 

天皇皇后陛下、皇太子殿下らの通り道は、ビル建物を一棟一棟公安と不審物確認に回り、

 

沿道には20m間隔で私服警察を配備、皇居から高尾までだとフルマラソン距離以上になりますから、とても人員が足りず、私ら只の民間公安登録警備資格者も応援警備に動員されたりしました

(位置により警視庁のベストを着させられますが警察ではありません)

 

皇居で警官見ると思わず敬礼しそうになるのを「あ、今日はプライベートで仕事じゃなかった」と腕を上げないようにしたり





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身長175以下の人だと早めに前方並ばないと見えないと思います。


外国人がかなり多かったです。
 



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