※この記事は、2013年12月23日に書いた内容を、
加筆して公開したものです。
「ありのままの自分」
よく尋ねられることのひとつ
「ありのままの自分がどういうものなのか分かりません」
という問いに対して、
多くのスピリチュアルな教えでは、
目覚めや悟りを得ようと思った場合にエゴはともかく完全に消滅する
というように言いますが、
これは何の助けにもなりません。
エゴを打ち負かすということは不可能です。
この人類の歴史において、
まだ誰一人としてエゴを消滅させた人はいません。
釈迦も、キリストも、誰もいません。
たとえお釈迦さんでも、
背中を流すのに弟子が間違って熱湯をかけてしまったら瞬間的に
「熱いッ!何をしておるのだ!!」
とその弟子のことを怒ったはずです。
その場でじっと黙って
「うッ……熱い、熱い。彼はなぜ私の背中に熱湯をかけたのじゃ~?」
などとゆったり思考したり、
その感覚を吟味したりすることは出来ないはずです。
それでもエゴはまた、
将来には悟れるという期待をもたせて、
わたし達をそそのかします。
スピリチュアルな訓練を行ったり、
瞑想したり、スピリチュアルな本を読んだり、
スピリチュアルティーチャーたちの教義を
求めて尋ね歩くことによって、
そのうち目覚めるというのは
あてにならない約束にすぎません。
ありままの自分がどういうものかを知って、
目覚めたいのであれば、
あなたが心の中でさ迷い、
エゴとして機能しているあらゆる点を、
意識まで浮上させる必要があります。
また、エゴがあなたを、
エゴと分離した世界に束縛するあらゆる点を、
意識まで浮上させなくてはなりません。
いつもよくお伝えしているように、
頭の中心(脳幹=真我)から、
エゴ(辺縁系=愛、偏見といった利己性)
⇒外側(大脳皮質=意識、理性)
の順番に内側から垂直に統合するということです。
しかしそれとは逆に、
人は成熟するにつれてエゴもより強固に、
そして、より洗練されてます。
あなたが
「ありのままの自分とは、本当の自分は誰なのか」
という真実と、
エゴの区別がますますぼんやりしてくるのです。
そうして、
エゴがあなたのことをエゴ自身だと思うようになると、
エゴの計画はあなたの人生であなたを守ることから、
エゴ自身とエゴの役割を守ることへとシフトしたことになります。
ある意味でこれは進化の発展から避けられないことでもあります。
そして今このエゴが人類の人生の中でとても優勢になったために、
エゴが現在、人類の目覚めの主な障害となっているわけです。
エゴは拒絶と対立を生み出して今この瞬間
つまり「ありのままの自分」という実在を遠のかせます。
エゴはたとえ
「ありのままの自分とはどういうものなのか」
を知るための窓口になっても、
決してエゴからそれを理解したり、悟りは得られません。
【超意識へ繋がる】特別体感個人セッション再開!