友のタンザニア通信②をお届けします。
朝から晩まで、頭も身体もパンクしそうな活動量なのに、毎日通信レポートを書いてくれる友。
すごいです。
どすこいです。
頭あがりません。
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昨日は急に電気がボンっと消えて投稿できませんでした~
停電・・・なんてほとんど初めて経験したー!わー♪
そんな時に限ってPCの充電も切れて、昨日は早めの就寝。
「こんな時こそ読書の良い機会だ」と思い、持ってきたMisha先生のAIDSの本を開いて「おっもしろいなぁ~」と思っていたのに、だのに!2、3行読んだところで記憶を失っていた(笑)
さてさて、
昨日は初めてJeremyに同行してKibosho Hospitalという病院に行ってきました。AIDS病棟のある病院で、先進国ではARV(抗レトロウイルス薬、エイズ治療薬)の種類は多岐にわたり、大体10種類以上は軽くあるそうだが、ここアフリカで一般的に使われているのはたったの2種類。
この病院ではそのファーストライン、セカンドラインとうまくいかなかった患者さんがサードラインとしてホメオパシーを受けることが多いそうだ。
診察は病院の庭のテラスのような一角をクリニックとして使っている。
診察は病院の庭のテラスのような一角をクリニックとして使っている。
ラッキーなことにJeremyの背後からケーステイキングの様子を見ることができた。
JeremyもCamilla同様にスワヒリ語を巧みに使いこなし、病院の医師や看護師さんとのやりとりから、彼らともとてもいい関係を築いていることが分かった。
Rogerの通訳の「訳し違い」にも瞬時に気付き、「僕が聞いたのはstomachacheなのにRogerはstomach ulcerって(スワヒリ語で)訳したよね。こういうのは気を付けないといけないんだ。」と笑顔で対応。
こっえーーー(゜Д゜)
患者さんのケースを取りながら、今ここで何を注意しなければならないのか、この患者さんに何が起こっているのか、全体の症状が指し示しているレメディは何で、そしてなぜそうなのか、ひとつひとつ立ち止まって教えてくれる。
Jeremyがぽろりと話すことが重要過ぎて、「ずっとそれが知りたかった!!」的なことが多過ぎて、大忙し!!レパートライズをやっていたらノートまで取れないし、ノートを取っていたら重要なルーブリックを聞き逃すし、Jeremyの言葉を受け止める自分のコップの小ささに嘆き悲しんだ。あっという間にこぼれ落ちて、風に乗って消えていくようだった。
タンザニアに来ようと思った理由はいくつかあるけど、一番大きな理由は「今のままの自分のケーステイキングのやり方では、これ以上はどこへも行けない」と思ったから。有り難いことに患者さんに恵まれて自分なりにやってきたけど、どこかで「これ以上自分だけではどうしようもない」と思っていた。頭打ちだった。
でも、ケーステイキングについて理路整然と説明できて、きちんとホメオパシーのPCのプログラムを使いこなし、実践を見せてくれる先生を日本では残念ながら私は知らない。
来る前にそう願ったように、これからの私のケーステイキングのやり方は確実に変わっていくと思う。
「僕はずっとずっと前に決めたんだ、"Prescriber"になると。
僕たちホメオパスはCounsellor(カウンセラー)ではなくPrescriber(処方者)なんだ。」
Jeremyはその病院の協力の下、ホメオパシー治療を受けた患者さんのデータを集めている。
皆驚くほどの改善(エイズ診断の指標のひとつであるCD4値の回復もはっきりと現れている)を見せているため、病院側も協力的なんだと思う。
「エビデンスに基づいた医療を!」と叫ばれるなら、エビデンスを見せればいい。
そうしてJeremyとCamillaは日々起こる奇跡のような出来事を毎日細かく記録している。
どれだけ気の遠くなるような作業だったかと想像するだけで本当に頭が下がる。
でも疑いようの無い事実がここにある。現に私の目の前で毎日起こっている。
「誰かがいつかやるだろう」ではなく、彼らは自分で、今、人生をかけて、それをやっているのだ。
「誰かがいつかやるだろう」ではなく、彼らは自分で、今、人生をかけて、それをやっているのだ。
とすれば、私もやらないといけない。自分でそれにならないといけない。
「ケーステイキングについて理路整然と説明できて、きちんとホメオパシーのPCのプログラムを使いこなし、実践を見せれる」ような人に。
JeremyとCamillaがしてくれたみたいに。私はそれを今体験している。
ここタンザニアでの武者修行はあと残すところ3日。これまで診せてもらった患者さんの数はもうすでに100人近いと思う。
「先生ありがとう、とても良くなりました!」と私にまで握手をしてくれる患者さんも沢山いた。
もっともっともっと、勉強したくてしかたがない!!
まだまだ明日も何が起こるか分からない。
近所の犬の大合唱と、時間に関係なく鳴き叫ぶ鶏の雄叫びを聞きながら、蚊帳にくるまってぐっすり寝ます。
おやすみなさい。
yoko