正直者が正直に生きられる時代を | DAIZOオフィシャルブログ「日だまりの小部屋」Powered by Ameba

正直者が正直に生きられる時代を

意気揚々と決意表明をしたものの

 

計画を練り、勉強を進める中で、自分の経験と思考の弱さに割とやられてます 汗

なんとか形にするので待っててね。

 

どうも。森大造です。

 

本日は前々から何となく考えていた事を一つ。

 

 

「嘘つきは泥棒の始まり」

 

幼少期の教育課程の上で

誰しも一度は

 

”嘘とは悪である”

 

というような話を習ったかと思います。

 

僕の過ごした小学校なんかその傾向が顕著で

 

花瓶を割った本人が、ホームルームで名乗り出るとクラス全体から称賛された様な

 

正直者がきちんと評価される環境の中で育ってきたと自分では思ってたりします。

 

 

そんな環境で育ったギター少年が、世に出ようとする過程で

マネージメントという形で”大人”の力を借りるタイミングに出会います。

 

マネージャーは年齢の割にギターが達者(本人はマジに同年代で日本一うまいと思い込んでいるw)な少年を売り込むためにプロフィールを作成します。

 

その内容は要約するとこうでした

 

 

「高校時代、押尾コータローにプレイを絶賛され、Charにギターを習った」

 

 

一言で言えば、少量の真実を大いに捻じ曲げて大量の装飾品で飾り付けたプロフィールです。

 

この情報の真実はこうです。

 

「高校時代、ブレイク前の押尾コータローさんが機材の販売促進インストラクターでいらっしゃったイベント終了後、

まだ譜面が出回っていないご本人の楽曲を、ご本人とは違うチューニング(押尾さんは様々な変則チューニングを使いこなす)で演奏し、

『そうか!そのチューニングでも出来るんか!すごいな。』と褒めて頂き

BAHOというユニットでCharさんの相方をしていた石田長生さんのライブをギター持参で観に行き、

終演後、生意気にも『いしやん!勝負してくれ!』と声をかけ

『勝負はせん。お前が歌え』と3曲も歌わせて頂いた結果、同席していた神戸チキンジョージの社長に『あいつ何とかしてやってくれよ』と言って頂いた」

 

が正解です。

 

ふぅ。

 

 

当然僕は当時のマネージャーに「プロフィールが真実とは違う」という話はしたのですが

帰って来たのは「この方が周りの食いつきがいいから」という事でした。

 

この読みは正にその通りで

 

いろんなイベントに参加させてもらう度に聞かれるのは「押尾コータローとCharの弟子」という話題。

 

関西の限られた地域での話なので、この時に「はい!そーなんですよー。」とでも言えていればまた違った人生に繋がっていたのかもしれませんが

 

そこは「バカ正直な環境」で育ってきた少年です。

 

イベントMCが振ってくれるその話題に毎度いちいち訂正を入れて回ってたんですねw

 

そんなもんプロフィールを作ったマネージャーも、イベントを円滑に回そうとするMCも面白くないわけで

時を経て、僕は東京にやって来ます。

 

 

上京後、所属をした事務所では子役をやっていたという経歴からお芝居にも挑戦をしたわけですが

はじめにトライしたミュージカルのオーディションの自己紹介で、事務所に話すように言われたのはこうです。

 

「生まれてはじめてミュージカルというものに触れたのがこの作品で、是非自分も同じように観客を感動させたいと思いました」

 

流石に今回は事務所に言われた通りにオーディションで話しましたが

言葉に真実味が乗らなかったのでしょう・・・結果は惨敗でした。

 

この時にもっとうまく真実味を乗っける事が出来ていたならまた違っ(以下略

 

ええぃ!僕が本当に初めて観たミュージカルは劇団四季の『美女と野獣』ですっっっ!

 

 

とまぁ

 

「正直者がバカを見る」というよりも

 

「嘘をつけた方が得をする」というのが僕の感想なんですが

 

 

これって何も芸能に限った話じゃないと思うんですよね。

 

 

就職という目的を果たすために、「御社の理念に感動しました!」って嘘は時には必要だろうし

本当は迷惑してるのに「大丈夫ですよー」ってご近所に言わなきゃいけないタイミングがあったりだとか

 

 

とかく僕は、どうやら嘘をつく事に結構な息苦しさを感じる人間なのかもしれないです。

 

もしかしたら僕の音楽に共感をしてくれる皆さんも、嘘が得する世の中に息苦しさを感じてたりするのかな?

 

正直者が正直に生きられる時代を

 

その方法を、今考えてます。