それは白いプラスチックに白い塗料を塗るようなモノ。
義務教育がはじまる頃から、実家を出るタイミングまで
ずっと使い続けた勉強机。
ある一時、その勉強机の引き出しが完全にガンプラ工場と化していた時期がある。
プラモデルの一般的なイメージは、
「紙箱の中に入ったパーツを、説明書の通りに組み立てて完成」といった感じではないでしょうか?
もちろんそれだけでも十分楽しめるもんですが
こだわり始めると沼なのは何でも同じ。
まず、普通に組み上げるだけではパーツの段差が目立ってしまうので
専用の接着剤を多め(パーツを合せた時に少し盛りっとなる位)につけて溶接。
乾いたら、盛り上がった部分を削って完全接着。
次は塗装。
「エアブラシ」という塗料を吹き付けて着色する器具は高価すぎて買えなかったので
プラモデル専用の絵の具を、これまた専用の筆でムラが目立たないように塗っていく。
プラスチックの色のままだとチープに見えるので、白いパーツにも更に白を塗る。
興味の無い人からすれば、全く持って意味のない行為だが、その一つ一つがとても重要だったりする。
思えばガンプラを楽器に、PCに持ち替えただけで、
幼少期からずっとそんな事を繰り返しているんだな。なんて事を思う。
何かに夢中になるという事は、孤独を忘れさせてくれる特効薬なんだとも思う。
僕は友達が少ないし、友達作りは苦手な方だ
只、そんな中でも最近は人と繋がる事に努力したりしてる。
うまくいかない事が大多数で、たまに嫌になりそうな時もあるけどさ
傍から見れば、白のプラスチックに白い塗料を塗るような意味の無い事の様に思えるかもしれないが
その一つ一つに意味を持って、やらなきゃいけない時期なんだと思うのです。
今日は(日付は変わったけど)母の日。
自分の原点を作ってくれた勉強机を買い与えてくれた両親と母に感謝を込めて。
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