大禅師文子とブーミンとハセクラとコブラのチーちんの共同生活が始まり、3日が経った日のことだった。
大禅師文子はチーちゃんがハセクラの足ばかりにじゃれ付き、自分にはあまり寄り付かないことに嫉妬を感じていた。
「ねぇ何故?チーちゃん!私の事が嫌いなの?」大禅師文子が聞いてもチーちゃんは無視。
チーちゃんが寄り付かない理由は、大禅師文子以外の全員が気付いていた。
大禅師文子がチーちゃんが来てから毎日、蛇柄の洋服を着ているからだという事を。
大禅師文子はチーちゃんの気を引く為「わかったわ、私の特製手料理を作るから待ってて!元気の出るメニューよ!」
と言って、魚屋で買ってきた長いウナギをチーちゃんに見せた。
チーちゃんは生きたウナギを見ると気絶してしまった。
「チーちゃんどうしたの?ウナギが嫌いなの?」
「わかったわ、友達が欲しいのね!ブーミン、網とカゴを持ってきて!」と突然言い出し、
「ハセクラ!車を準備して!」と指示した。
そして「ブーミン!ジャングルに行ってチーちゃんの友達を捕まえるよ!」
「?!」
「ジャングルに向かって出発進行ー!」
大禅師文子と一行は訳がわからないまま、タクシーでジャングルへと向かった。5時間かけてやっと着いた場所は、富士サファリパークだった。
そして「ブーミン!
「?!」
「
「さぁ着いたわ!ジャングルって案外近くにあるものね!」
ハセクラは「5時間ずっと寝てたくせに」とは言えずにいた。
大禅師文子は「ここならチーちゃんのお友達がたくさんいるわ。さぁ選んでちょうだい!」
ブーミンとチーちゃんは車酔いでぐったりしていた。
大禅師文子がパークに入り、網とカゴを持って草原に出ようとすると、
「お客様危険です!勝手に入らないでください、食べられてしまいますよ!!」と飼育員がものすごい勢いで走って来た。
「チーちゃんのお友達を探しに来たのよ、そうね出来れば優しくて温厚でハンサムで…」と言って聞かない。大禅師文子は飼育員に取り押さえられ、無理矢理車に連れ戻された。一行は仕方なく、車の中から動物を鑑賞することになった。
「うーん…どれも肉食系ね。これじゃチーちゃんが食べられてしまうわ。」
ブーミンとチーちゃんは呆れて黙っていた。
「うーん…
すると突然大禅師文子は、「あれ~?また会ったわね!サウジアラビアから私を追いかけてきたの?日本でも会えるなんて嬉しいわぁ!」
飼育員は「お客様、
「さぁ帰りましょ!やっぱり本物のジャングルに行く方がいいわ。」
一行はまた5時間かけて麻布に帰って行った。
その翌日から、
チーちゃんがますます寄り付かないということに、本人は全く気付いていな
来週に続く…