大禅師文子の事件簿 第31話「ジャングルの怪」 | 大禅師文子Official Blog Turn Me On~私を熱くさせて~

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 大禅師文子とブーミンとハセクラとコブラのチーちんの共同生活が始まり、3日が経った日のことだった。

大禅師文子はチーちゃんがハセクラの足ばかりにじゃれ付き、自分にはあまり寄り付かないことに嫉妬を感じていた。
「ねぇ何故?チーちゃん!私の事が嫌いなの?」大禅師文子が聞いてもチーちゃんは無視。
チーちゃんが寄り付かない理由は、大禅師文子以外の全員が気付いていた。
大禅師文子がチーちゃんが来てから毎日、蛇柄の洋服を着ているからだという事を。
大禅師文子はチーちゃんの気を引く為「わかったわ、私の特製手料理を作るから待ってて!元気の出るメニューよ!」
と言って、魚屋で買ってきた長いウナギをチーちゃんに見せた。
チーちゃんは生きたウナギを見ると気絶してしまった。
「チーちゃんどうしたの?ウナギが嫌いなの?」
「わかったわ、友達が欲しいのね!ブーミン、網とカゴを持ってきて!」と突然言い出し、
「ハセクラ!車を準備して!」と指示した。
そして「ブーミン!ジャングルに行ってチーちゃんの友達を捕まえるよ!」
「?!」
ジャングルに向かって出発進行ー!」
大禅師文子と一行は訳がわからないまま、タクシーでジャングルへと向かった。5時間かけてやっと着いた場所は、富士サファリパークだった。

「さぁ着いたわ!ジャングルって案外近くにあるものね!」
ハセクラは「5時間ずっと寝てたくせに」とは言えずにいた。
大禅師文子は「ここならチーちゃんのお友達がたくさんいるわ。さぁ選んでちょうだい!」
ブーミンとチーちゃんは車酔いでぐったりしていた。
大禅師文子がパークに入り、網とカゴを持って草原に出ようとすると、
「お客様危険です!勝手に入らないでください、食べられてしまいますよ!!」と飼育員がものすごい勢いで走って来た。
「チーちゃんのお友達を探しに来たのよ、そうね出来れば優しくて温厚でハンサムで…」と言って聞かない。大禅師文子は飼育員に取り押さえられ、無理矢理車に連れ戻された。一行は仕方なく、車の中から動物を鑑賞することになった。
「うーん…どれも肉食系ね。これじゃチーちゃんが食べられてしまうわ。」
ブーミンとチーちゃんは呆れて黙っていた。
すると突然大禅師文子は、「あれ~?また会ったわね!サウジアラビアから私を追いかけてきたの?日本でも会えるなんて嬉しいわぁ!」
と豹を見て勘違いをしていた。チーちゃんは、サウジアラビアの国王が自分より豹を可愛いがっていた事が気に入らなかったので、豹が大嫌いだった。大禅師文子は豹が自分の事を好きだと思い込み、飼育員に「あの子をください!」と言っていた。
ブーミンもハセクラも笑っていた。
飼育員は「お客様、この豹は売り物ではありません。それに危険です。」
大禅師文子は「あらケチね!チーちゃんの友達にぴったりだと思ったのに!」自分自身が気に入っただけだった。
「さぁ帰りましょ!やっぱり本物のジャングルに行く方がいいわ。」
一行はまた5時間かけて麻布に帰って行った。

その翌日から、大禅師文子の洋服は毎日ヒョウ柄に変わった。
チーちゃんがますます寄り付かないということに、本人は全く気付いていなかった。

来週に続く…