入居後にやらなければならない手続きに、初年度の住宅ローン控除のための確定申告とすまい給付金の申請がある。


自分で動いて入手しなければならない公的な書類として、確定申告は法務局で入手する登記事項全部証明書、すまい給付金はそれに加えて、1月1日に住んでいた自治体の役所で入手する課税証明書と入居後の住民票が必要である。


その他の添付書類としては、契約書等のコピーが大量に必要である。そのため、私はこれを機に7,000円のプリンターを購入したがとても捗った。



パソコンで申請書は作成でき、還付申告のみの確定申告と単独債務者のすまい給付金は簡単で、各30分もあれば作成できた。


ただ、各申請でわかりづらい点があった。


◯確定申告については、すまい給付金とグリーン住宅ポイントの処理がややこしかった。


住宅の取得等に関して補助金等の交付を受けた場合は、住宅の取得金額から控除をする必要がある。

つまり補助金を引いた金額で申告しなければならない。


例えば、4000万円が契約書の金額だとすると、そこからすまい給付金の50万円とグリーン住宅ポイントの30万円の合計80万円を引かなければならない。

なお、まだ振り込まれていなくても見込み額で申告する必要がある。


契約書-補助金(3920万円の1%)or 実際に銀行から借りている年末の残高(4200万円の1%/毎年減少)の、どちらか低い方が13年間控除できるということだった。

ただ私の場合は払っている所得税も住民税もたいした金額ではないので、どちらにせよ満額控除だと思われる。



またそれに伴い、交付金額が50万円までなら「一時所得の特例で特別控除される」ので一時所得の申告は不要だが、それ以上になると申告が必要になる。


ただ、すまい給付金については「国庫補助金等の総収入金額不算入に関する明細書」を提出することにより一時所得として扱われず、グリーン住宅ポイントの30万円のみが一時所得として計上することができる。

そしてグリーン住宅ポイントは50万円以下なのであれば特別控除されるので、申告不要となる。


なお、私の場合はグリーン住宅ポイントは令和3年振込だったが、すまい給付金は令和4年見込みのため、「令和3年は50万円を越えていないので一時所得としての申告は不要。令和4年中にすまい給付金の他に一時所得があった場合に、申告(不算入明細書の提出)が必要」と税務署に相談した結果、判明した。



◯すまい給付金については、「施工中等の検査実施が確認できる書類」が必要であるが、これに何が該当するのかに手間取った。


結論からいうと、ハウスメーカーから「保険法人検査実施確認書」を入手しなければならない。


私は営業マンに書類がほしいと伝えると、「確認済証で大丈夫です!」との回答だった。


ただ絶対違うと思い、申請する前にすまい給付金の事務局に問い合わせたところやっぱり違った。


引き渡し時に渡しておいてほしいし、問い合わせたときに間違った答えを伝えるなと思ったが、もう申請できればどうでもよかった。



とりあえず見ない振りをしていた手続きが終わってよかった。