ONE LIFE を観ました
映画「ONE LIFE」を観ました。第2次世界大戦前、ヨーロッパ大陸を侵食していたナチスドイツ。その渦中にあったプラハから699人のユダヤ系の子供をイギリスへ救い出した、ニッキーニコラス・ウインストンの実話の映画である。 何の見返りも求めず、困窮者への援助を行う事の崇高さに涙する。ニッキーは戦後50年がたっても699人のイギリスへ導いた子供たちよりも、ナチスがポーランドへ侵攻し第二次世界大戦が勃発したその日に、プラハの駅で250人の子供たちが乗った列車が出発できずに、子供たちや同志がナチスに拠って殺されたり収容所へ送られた事を生涯悔いている。 その時、BCC放送で取り上げられ、50年ぶりに699人の一人の少女と出会う。その後、ニッキー達に救い出された多くの子供たちと出会う。その場面は瞼が滲んでよく見えない程心を揺さぶられた。 ナチスのホロコーストで人間の残酷さを浮き彫りにし、ニッキーの無私な行動に人間賛歌を観た思いである。 ある名外科医の言葉を思い出す。 「手術で成功した患者の事より、自らの力のあらんかぎりを尽くして救えなかった 患者の事をいつも思い出す。」是非、見て欲しい映画である。