一年前、あと一歩のところで涙した日から１年
あの時、ほとんどの６年生はピッチに立てなかったが、みんなで悔し涙を流した
火曜日の練習後に、６年生だけで昨年のPK負けをした映像を黙って見た
『この悔しさを晴らすためにやろう』
試合当日は、緊張感が凄かった
先制されても追いつき、再度引き離されても追いつき
そして勝利
今までに無い成長を魅せてくれた
その中でも一番の泣き虫で
一番の頑張り屋で
チームみんなが諦めても最後まで走り続けるキャプテン
チームの事が大好きで、誰よりも仲間が大好きで
だからこそ、仲間の多くがいなくなった時は本当につらかっただろう
優しい性格で、仲間の事を悪く言ったりできない
だから、僕からは厳しい言葉を何度もぶつけられた時もあった
悩み、苦しみ、喜び、泣きを繰り返したキャプテン
そんな、小さなキャプテンが
県大会を決める大一番の前半アディショナルタイム
前半あと一点を取ってくれればのシーンで
決めてくれた
しかも、左足で気持ちがこもったゴールだった
前半終了の笛が鳴り
泣きながらベンチに帰ってきた
色々な思いが、悩みが、全部吹き飛ぶゴール
僕も、涙を堪えるので必死だった
その後も、子供達は自分達のスタイルを崩さず戦った
試合終了間際も、キャプテンのゴールで試合終了
最後の挨拶は、様々な重圧から解放されて一気に涙が溢れ出したキャプテン
４月から６年生には、厳しい言葉しかかけてこなかった
それは、この日のこの瞬間を思い描いてたからこそ
やっと一年経って、雪辱は果たせた
次は、過去どの先輩達も成し得なかった目標に向かって突き進むだけ
県大会では、大いに暴れてほしい
まだまだ成長しよう