こんな音だっただろうか
夜の郊外に延びる幹線道路に大きな衝撃が響き渡る
我がメイン機のダイザス2.1が宙を舞う
2年ほど前にもこんなことがあったなぁと空中で甦る記憶
そして着地
全身に痛みが走る
起き上がれない
ざわざわと喧騒が聞こえ、知らない誰かが僕に駆け寄る
あーやってしまったか
ついほんの先日、誕生日の直前のことだった
車との接触事故で2代目のザンザスを亡くしてしまった
いや、エンジンは生きている
まだ走れるだろう
さながら植物状態というとこか
僕はといえば大きな怪我もなくその日に退院し、こうしてキーボードを叩けている
思えば2年前にもザンザスを一台事故で殺している
それからバイトにバイトを重ね、やっとこ手に入れたのが今のザンザス
外装をインディゴブルーに塗装しセパハンも取り付けてイイカンジのファイターになったのに
一瞬の気の緩みで全てが水の泡である
今までつぎ込んだ金、それを稼ぐ労働力、膨大な時間・・・
一瞬の気の緩みで全てを失う
下手したら命までも・・・
2年前に学んだはずの教訓
「慢心は敵である」
さあこれからどうしましょうか
廃車となって植物のツルがフレームをよじ登るのか
また共に道路をギャロップするのか
それは僕の自由だけど
僕は長い付き合いのザンザスに何をしてやれたというのだろうか
これから何をしてやれるのだろうか