「キュレーションメディア」という言葉を最近よく聞くかと思います。

 

キュレーションメディアというものはWEB上にある情報を選定し、集めたサイトです。

 

これを分かりやすい例で言えば、「NAVERまとめ」、「LINEニュース」、「MERY」、「RETRIP」、「NICOLY:)」などがキュレーションメディアです。

 

キュレーションメディアは情報が整理されていますし、情報収集に役立つため利用している人が多いでしょう。

 

さて、そこで最近話題になっていたのがDeNAが運営する医療情報サイトの「ウェルク(Welq)」というキュレーションメディアです。

 

実はつい先日、ウェルク(Welq)が炎上し閉鎖まで追い込まれるという事態になりました。

 

参考記事↓↓

【お知らせ】WELQの全記事の非公開化について

・DeNA医療系サイト「炎上」で休止…検索「誘導」過熱

 

(https://techcrunchjp.files.wordpress.com/2016/12/welq.png?w=1024&h=798)

 

では、なぜウェルク(Welq)が炎上し閉鎖まで追い込まれてしまったのでしょうか。

 

理由を考えていきたいと思います。

 

(https://welq.jp/assets/ogp-534ca956b1976c93236cb4d772cf417842d33b5943781de8048fc0121a3e73d2.png)

 

デマを撒き散らしていた!?

 

・水素水を「がんを始めさまざまな病気を予防する水」

・肩こりの原因は「霊」の可能性がある

・ブラックシードは「死以外のあらゆる病を癒す薬」

(ブラックシードは青い花を咲かせるニゲラという植物の種らしいです。)

・ラクトフェリンの10の効能!ノロウイルスや放射能保護効果も?

 

などのような明らかなデマ情報・医学的に正しくない情報の記事が多かったようです。

 

しかし、デマ情報や医学的に正しくない情報が多かったものの

 

Googleではいつも上位に表示されるようになっていたようです。

 

なぜ、そんなウェルク(welq)がGoogleでは上位表示されていたのか?

 

検索に引っかかりやすいキーワードを徹底して調べあげて、

 

とにかくライターにそれについての記事を量産させる、

 

で内容のチェックなどはしないというシステムだったそうです。

(間違っている記事や法的にグレーな記事も容認するような形で。)

 

つまり、良い充実した内容の記事を書けば検索の上位にいくということは間違いであって

 

内容がデマであってもキーワードをちりばめた長文であれば検索の上位にいくということが証明されてしまったということです。

 

そのため、ある意味でGoogleの人工知能・検索エンジンのシステムがSEO業者(検索エンジン最適化)に攻略されてしまったということが言えますね・・・。

 

ウェルクが非難された理由をまとめると


医療系の記事は深刻に悩んでいる人たちが検索して調べています。

 

本来そこはモラルをもって正しくないことやデマは書くべきではないと思いますが、

 

ウェルクがやっていたことは以下の通りです。

 

・デマ・怪しい記事で検索上位にくるような医療系の記事を量産する。

 

→真剣に悩んでいる人達が悩みを検索したときにウェルクの記事にアクセスがたくさん集まる。

 

→広告収入+アフィリエイト収入(知識がない人が騙されて関連インチキ商品を買う。)

 

→儲かる。

 

という深刻に悩んでいる人をくいものにするビジネスモデルができあがっていたようです。

 

これを個人のアフィリエイターや悪徳業者がやる分には

 

著作権の問題、薬事法的にグレーな記事、デマな記事を含め

 

非難されることはあまりないと思いますし、今でも悪徳業者はたくさんあるでしょう。

 

しかし、ウェルクの場合はDeNAという野球チームを所有しているような有名な上場企業がそれをしてしまったということで非難され炎上・閉鎖に追い込まれたということです。

 

 

(http://www.rbbtoday.com/imgs/p/RqJIzsl7cmxG8-cARbeaqilNLEDQQ0JFREdG/549331.jpg)

 

 

 

私たちが気をつけるべきこと

 

googleで検索上位にあるからってそのサイトを信用してはいけません。

 

インチキ商品を買わせるための巧妙な記事の可能性があります。

 

そして、その内容は時に専門家でないと内容の真偽が分からないこともあると思います。

 

そのため、医療系の記事において騙されないために大切なことは以下の2点あると私は考えます。

 

① 医師などの専門家が監修していること。

 

② データや内容の参考文献や引用元がきちんと明示してあること。

 

最低でもこの2点を踏まえておけば、被害にあうリスクを下げることができるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

品川スキンクリニック 新潟院院長 武内大

 

 

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