イノベーションに関するブログ記事を最近書いていませんでしたが、今回久しぶりに書いていきますね。

セイコーエプソン株式会社は、

世界で初めて、使用済みの紙を原料として、文書情報を完全に抹消した上で、

新しい紙を生産できる「PaperLab(ペーパーラボ)」を開発したそうです。
<1>


(出典:http://www.epson.jp/osirase/2015/151201.htm)

「PaperLab」に使用済みの紙を入れ再生開始ボタンを押せば

【繊維化】→【結合】→【成形】

という工程で約3分で1枚の新しい紙ができあがるそうです。



さて、ここで「年間どれくらいの紙を使用しているか」、「どれくらい森林を伐採しているか」を考えてみましょう。

まず、年間の国別紙・板紙消費量は日本国内で3069万トンというデータがあります。
<2>

そして、紙の消費量を1t減らすと立木(直径14cm、高さ8m)20本が伐採されなくて済むというデータが出ています。
<3>

そのため、日本国内の紙消費量をまかなうためにおよそ6.138億本の森林を伐採しなくてはいけないという計算になります。(直径14cm、高さ8mの立木の設定で)

日本の古紙リサイクルは、利用率・回収率ともに世界トップクラスを誇っているというデータもありますが
<4>

多くの森林の伐採の上に今の生活が成り立っているというのは事実ということですね。

このまま森林が減少していけば、砂漠化の進行、洪水の多発、地球温暖化、気候への影響など様々な問題が生じてしまいます。


そのため、
使用済みの紙から新しい紙を生み出す「PaperLab」はまさに紙の未来を変えるようなイノベーションでしょう。

参考文献
1 エプソン公式ホームページ 
http://www.epson.jp/osirase/2015/151201.htm

2「JAGAT info」2010年2月号

3 紙を再生利用した場合の森林資源の保全効果
http://www.osaka-univ.coop/action/img/report/univcoop/kanvol3/uce3-9.html

4 日本製紙連合会 
http://www.jpa.gr.jp/states/global-view/