今回は肝班治療の外用薬である
「ハイドロキノン」を紹介します。



ハイドロキノンは日本では2002年に認可されて以来多くの医療機関で使用されており、
肝班治療の標準薬という位置づけの外用薬です。

ハイドロキノンは
・しみ・肝班の原因であるメラニンの合成を抑えるだけでなく、
・メラニンをつくる細胞であるメラノサイトを傷害する作用もあります。

そのため、肝班にもハイドロキノンは有効です。


今回、ハイドロキノンの有効性を示すデータを紹介します。

データ1
Amerは4%ハイドロキノンクリームの12週の使用で
50例の肝斑患者のうち89.5%が有効または著効を示し、プラセボと比較して85.4%でハイドロキノンはより有効であったと報告している。
(参考文献1)

データ2
Haddadらの試験では、30例の肝斑患者に4%ハイドロキノンクリームを使用し、プラセボと比較してハイドロキノンがより有効であったと報告している。
(参考文献2)

データ3
川島らは、4%ハイドロキノンローションの12週間外用で、中等度改善以上が40.8%軽度改善以上が68.2%みられ、かつ安全性についても報告している。
(参考文献3)


これらの研究結果からは・・

3ヶ月間以上ハイドロキノンを使用すれば、肝班の改善が十分に期待できるということですね。
もちろん全ての人に効くわけではないですが。


私の経験から言うと

ハイドロキノンの有効性はある程度はあると思います。ただ、やはりトラネキサム酸内服やレーザートーニング等を併用した方が良いでしょう。また、ある一定の割合でかぶれる人がいるので注意が必要ですね。


ハイドロキノンはおすすめですよ。


参考文献
1 Amer M,Metwalli M:Topical Hydroquinone in the treatment of some hyperpigmentary disorders,Int J Dermatol,37:449-450,1998
2 Haddad AL,Matos LF,Brunstein F,et al.:A clinical,prospective,randomized,double-blind trial comparing skin whitening complex with hydroquinone vs. placebo in the treatment of melasma,Int J Dermatol,42:153-156,2003.
3 川島 眞:RxH4(ハイドロキノン含有化粧品)の色素沈着に対する有用性の検討,臨皮,60:1277-1287,2006.