①フェンタニル(100μg/2ml)
効果発現:2~3分
作用持続:45~60分
通常1mlまたは2ml投与
副作用:鉛管現象、脈拍数減少、呼吸数減少
特徴:モルヒネの50~150倍の鎮痛作用、
②ディプリバン(プロポフォール10mg/ml)
導入時:2mg/kgをゆっくりiv。
1分以内に入眠。
作用時間が短いため、マスク換気できたらセボ2%で維持。
麻酔維持に使うとき:4~10mg/kg/h = 0.4~1ml/kg/h
副作用:循環抑制(低血圧、徐脈)、舌根沈下、無呼吸
特徴:脳圧低下
③エスラックス(50mg/50ml = 1mg/ml)
ロクロニウム(非脱分極性筋弛緩薬)。
ディプリバンで入眠し、マスク換気できたら0.5mg/kg投与。
効果発現:90秒
作用持続:30~40分
特徴:重症筋無力症にて禁忌
④アルチバ(2mg/1Vを生食20mlで希釈して0.1mg/ml=100μg/ml)
レミフェンタニル:鎮痛薬
執刀15分前から0.25~0.3μg/kg/minで開始。
維持:0.25μg/kg/min適宜増減。
副作用:急速に入ると声門閉鎖で換気不能となる
⑤ブリディオン(200mg/2ml/1A)
筋弛緩の拮抗薬。2mg/kgを静注する
(実際には体重に関係なく200mgをivすることが多い)。
⑥エフェドリン(40mg/1ml/1Aを10mlに希釈して4mg/mlにして使用)
1~2mgずつivする。持続時間3~10分
α、β1、β2作用あり。エフェドリンとドブトレックス(ドブタミン)は、子宮胎盤血流を障害しない昇圧薬なので妊婦に使用できる。
⑦ネオシネジン(9mlの生食で希釈して0.1mg/mlにしてから使用する。)
0.5~2ml(0.05~0.2mg)ずつivする。多くの場合、0.1mgずつivする。
α作用のみ。HRを上げたくないときに有効。
⑧ニカルピン(ペルジピン、ニカルジピン2mg/2mll) Ca拮抗薬
静注:0.5mgずつ(10-30μg/kg)
点滴静注:2-10μg/kg/minで開始,後に適宜調節。
点滴静注:0.5-2μg/kg/min
【希釈法】10mgシリンジ1Aを1668÷体重(kg)mlに希釈すると 0.1μg/kg/分=1ml/hになる。
⑨0.75%アナペイン75mg/10ml
原液または2倍希釈して(0.375%)、硬膜外に2~5mlくらいずつ注入。
伝達麻酔(神経ブロック)に用いる。
⑩2%リドカイン静注用シリンジ100mg/5ml
ディプリバンによる血管痛を緩和する目的で使用する(約1mg/kgをivしている)。心室性期外収縮,心室性発作性頻拍,急性心筋梗塞時及び手術に伴う心室性不整脈の予防。成人1回50~100mg(1~2mg/kg)を,1~2分間で,緩徐に静脈内注射する.
⑪0.05%アトロピン注シリンジ0.5mg/1ml
通常成人0.5mgを皮下又は筋肉内に注射する.場合により静脈内に注射することもできる.なお,年齢,症状により適宜増減する.