逢いたくて逢いたくて/ 園まり

この曲は子供心に何故かセクシュアリティを感じさせたものである。
勿論、子供の頃にセクシュアリティの意味を知っていたわけでもなく、それどころか未だによく分からないといえば分からないのだが。
まぁ、なんだかココロがぞわぞわしたのであった。



京都慕情/ 渚ゆうこ

太陽が嵐山の向こう側へ姿を消した後の京都の街、そして旅情を誘う火点し頃の街並みが目に浮かぶようである。


「恋は 恋は 弱い女を どうして泣かせるの」

いつ聴いても京都のイメージの強い曲だが、("京都慕情" というくらいだ) 実はこの曲を作ったベンチャーズは宿泊していた東京の帝国ホテルから見た皇居のお堀にインスパイアされ、制作したことはあまり知られていない。



天使の誘惑/ 黛ジュン

こちらは健康的な色気溢るる歌い手とその楽曲。
(不健康な色気も好きなのだが)



バケーション/ 弘田三枝子

"Vacation" なので、曲名表記も"ヴァケーション" なのだがここは1960年代気分で"バケーション"呼びをしたい。
なんともダイナマイトのような歌唱で、彼女の他のカバー曲同様、原曲を超えているのでは?と感じる。
凄い歌手である。



愛のさざ波/ 島倉千代子

浜口庫之助のメロディによく合うこのアレンジはどこか洋楽の風味が漂うのだが、それもそのはず、ロスアンゼルス録音であり、バックを務めるのは60年代のアメリカンポップスに欠かせない最強スタジオミュージシャン集団であるレッキングクルーが担当していたのだ。
洋楽や楽器の演奏、アレンジなどに興味のないヒトにとってはそんなこと言われても、、であろうが、凄いミュージシャン達なのである。

信じて。


特にドラムのハル・ブレインは録音した曲が3万5千を超え、そのうちの150曲以上がトップ10入りをし、誰もが聴いたことのあるようなヒット曲の多くで参加している。

山下達郎が最も敬愛するドラマーでもあり、彼(ハル・ブレイン)が参加したヒット曲のみを集めたアルバムも発売されているほど。

(ロネッツ、コニーフランシス、プレスリー、カスケーズ、サイモン&ガーファンクル、ロイオービソン、ママス&パパス、ビーチボーイズ、フランクシナトラ、フィフィスディメンション、モンキーズ、カーペンターズ等々、枚挙にいとまがない)

歌謡曲というジャンルは特に聴いてきた訳ではないが、子供の頃 気になっていた楽曲たちを挙げてみた。

*文中敬称略