古代バビロニアの王、ハンムラビが言ったとされるこの言葉。
「目には目を歯には歯を」
復讐のススメ的な意味と捉えている向きも多いようである。
やられたらやり返しなさいと。
目をやられたんだから目を、歯をやられたんだから歯を。
なんなら倍返しだ!と。
歯をやられるというイメージはあまり良く分からなくもあり、荒療治をした歯医者へのやり返しなのだろうか。
それなら「左足の薬指をやられたら左足の薬指を」ということでもいいのだろうかと思うが、それで良いんである。
何故ならこの言葉は、やり返しなさいではなく、むしろ戒めの為のものであって
「目をやられたら目までにしなさい。歯をやられたら歯までにしなさい。仮にやり返すにしても、同等のことでなければならず、それ以上のことをするべきではない。とゆーか、やり返さなくてもいいのだよ。」
というほぼ正反対へのベクトルであり、「目には目を 歯には歯を」という翻訳が誤解を受ける原因だろう。
ここは
「目なら目まで 歯なら歯まで」
にしたらどうだろう。
これならハンムラビさんの意志が少しは伝わるのではないだろうか。
以前、当ブログで記した「『踏んだり蹴ったり』は正確には『踏まれたり蹴られたり』だろう。」と同じような提案である。
この提案が通ることは金輪際ないだろうけれど。