私は運命など無いと思っている。

無いというか「それ何のこと?」という感じである。

一般的なイメージとしては

「この道を選ぶのは、この人に会うのは、このような状況になるのは天命により決まっていたのだ」

的な解釈だと思う。

しかし、仮にパラレルワールドがあり、そこへ行くでもしない限り、別の選択をした場合の成り行きなど分かりはしないのだ。

例えば選択肢1、2、3、4、5があるとして2を選んだとする。
そこでポジティブな意味でもネガティブな意味でも良いのだが何か印象の強いスペシャルな状況になった時、「これも運命だったのか」と思うのだろう。
しかし、2以外を選んだ場合であっても同じように感じるのではないだろうか。

どれを選んでも「運命」と言えてしまう気がするのだ。
その言葉によって自身を納得させているようにも思える。
又は諦める為に。

無論、それが無いことの証明は出来ず、つまり悪魔の証明と言われるものなので、「有る」と思う人にはあるのだろう。

私自身は「運命」というものは好まない。
やはり「それ何のこと?」である。
(本日2回目)

その時々、瞬間毎に選び歩んできたのは私であり、天が選ばせたとか、誰か知らない「他者」が引き寄せたなどとは露ほども思わないし、「それ運命ですよ」とスペシャルなものの様な言い方をして欲しくもない。

冗談ではありませんのだ。

偶々選んだ事柄や、同じく偶々出会えた人達と共に日々は淡々と進んでゆくものだと感じている。
そう、「運命」より「偶々」の方がずっと好きなのである。