「時が解決してくれる」

良く聞く言葉である。

時間が経てば、あれ程辛くてもう駄目だと思ったことも、今は冷静に振り返って見ることができる。

大きな問題と思われたが、気が付かない内にどうでもよくなっていた。

そういったことは誰しも経験したことがあるだろう。

けれども私はそれを時間が解決したのではなく、当人の見方・考え方が変わったり、実際に解決するだけのチカラが付いたのだと思う。

時間がしたことは、傷を癒したり問題を解決することではなく、その人が変わる為の猶予を与えてくれているのではないか。
人は時間が経てばもはや同一人物ではないのだ。

時間は人を変えない。
その人自身が変わるのを待っていてくれるだけだと思うのだ。


「え?そんなの当たり前でしょ。みんなそう思ってるんじゃないの?時間がせっせと問題を解決する為に東奔西走してくれるワケないっしょ。 けどそれを時間がしてくれたと擬人法で示すことで、連綿と続いてきた時の流れや、偉大さに気付き、我々は否応なしにその悠久の中にいるんだみたいな表現なんじゃないの?時が過ぎて忘れちまったなんてことも時間の所業と言えるし。知らんけど。」 

という御仁もいるだろう。

・・・・・。
私も知らんけど。
ごめんなさい。