そういえば…保険室は、どこにあるのだろう?

(それに、ここは…何階だ?)

さらに鏡がすぐ背後に、迫ってきているような気がする。

(まさか)

気のせいよ、と思うけれども…

リンネさんがただ、

「あれ、迫って来てる…」

さっきから、何かに気を取られているようだ。

「なに?何が近づいてきているの?」

訳が分からず、言われるままに、鏡を見ると…

鏡の中に、時計が映し出されている。

 

「あれ?鏡なんて…ここにあったっけ?」

 鏡の真向かいの壁には、時計どころか、何もない。

「なんで?」

思わずアキが、つぶやく。

「あれを見て!

 あの時計が正しいのなら、今、鏡の中の時刻が…

 3時過ぎになってる」

カガリのひと言に、

「まさか!」

アキが声を上げる。

 到底信じることが出来ない。

なぜなら…森の中は、すっかり薄暗くなっているからだ。

「ねぇ、あの時計…壊れてない?」

「ううん、ちゃんと動いてる」

「じゃあ…時間がズレているだけ?」

「そうなのかなぁ」

これが、どういうことなのか、二人にはよくわかっている。

 

「ねぇ~こっちには、時計がないよねぇ」

「どういうことなんだろう?」

 奇妙に感じる。

リンネさんは、黙ってついてきているけれど…

ずいぶん、具合が悪そうだ。

 

 

 

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